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N,N-ジエチルジチオカルバミン酸ナトリウムICSC: 0446 (5月 2018)
CAS登録番号: 148-18-5
国連番号: 3077
EINECS番号: 205-710-6

  一次災害 予防 消火活動
火災・爆発 可燃性。 火災時に、刺激性あるいは有毒なフュームやガスを放出する。    裸火禁止。    水、泡消火薬剤、二酸化炭素、粉末消火薬剤を使用する。   

   
  症状 予防 応急処置
吸入 咳。 咽頭痛。  局所排気を使用する。  新鮮な空気、安静。 
皮膚 発赤。  保護手袋。  汚染された衣服を脱がせる。 多量の水かシャワーで、皮膚を洗い流す。 
充血。  安全眼鏡を着用する。  数分間多量の水で洗い流し(できればコンタクトレンズをはずして)、医療機関に連絡する。 
経口摂取 腹痛。 嗜眠。 吐き気。  作業中は飲食、喫煙をしない。  口をすすぐ。 コップ1、2杯の水を飲ませる。 

漏洩物処理 分類・表示
・この物質を環境中に放出してはならない
・こぼれた物質を、ふた付きの容器内に掃き入れる
・湿らせてもよい場合は、粉塵を避けるために湿らせてから掃き入れる
・残留分を、注意深く集める
・地域規則に従って保管・処理する
 

国連GHS判定基準に準拠

excl mark;warnenviro;aqua
注意喚起語:警告
飲み込むと有害
皮膚および眼刺激
水生生物に、非常に強い毒性 

輸送
国連分類
国連危険物分類(UN Hazard Class):9; 国連包装等級(UN Packing Group):III 

貯蔵
・乾燥
・密封
・換気のよい部屋に保管
・排水管や下水管へのアクセスのない場で貯蔵する
 
包装
 
N,N-ジエチルジチオカルバミン酸ナトリウム ICSC: 0446
物理学的・化学的情報

物理的状態;外観
白色の結晶。 

物理的危険性
 

化学的危険性
加熱すると、分解する。 イオウ酸化物、窒素酸化物および酸化ナトリウムなどの有毒なフュームを生じる。 本物質は、弱塩基。 

化学式: (C2H5)2NCS2Na / C5H10NNaS2
分子量: 171.3
・融点:90-102℃
・比重(水=1):1.1
・相対蒸気密度(空気=1):5.9
・水への溶解度 : 可溶 


暴露・健康への影響

曝露経路
体内への吸収経路:経口摂取。 

短期曝露の影響
本物質は、皮膚、眼および上気道を刺激する。 

吸入の危険性
20℃ではほとんど気化しない。しかし、 拡散すると、浮遊粒子が急速に不快濃度に達することがある。 

長期または反復曝露の影響
「注」参照。 


許容濃度
MAK: (吸引性画分): 2 mg/m3; ピーク曝露限度カテゴリー: II(2); 皮膚感作 (SH); 妊娠中のリスクグループ: D; 

環境
・水生生物に対して強い毒性がある
・環境中に放出しないように、強く勧告する
 

・ニトロソ化剤と反応すると発がん性のN-ニトロソジエチルアミンを生じることがある
・この物質は通常溶液として市販されている
・二硫化炭素およびアミンを形成しながら、水中もしくは酸性溶液中に分解する
・ICSC 0022参照
・別のCAS番号:20624-25-3(三水和物)
・アルコール飲料の摂取により、有害作用が増大する 

付加情報
  欧州分類
 

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© 日本語版、国立医薬品食品衛生研究所、2021