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硫酸ジメチルICSC: 0148 (11月 2008)
ジメチルスルファート
DMS
CAS登録番号: 77-78-1
国連番号: 1595
EINECS番号: 201-058-1

  一次災害 予防 消火活動
火災・爆発 可燃性。 火災時に、刺激性あるいは有毒なフュームやガスを放出する。  83℃以上では、蒸気/空気の爆発性混合気体を生じることがある。  裸火禁止。  83℃以上では、密閉系および換気。  粉末消火薬剤、泡消火薬剤、二酸化炭素、水噴霧を使用する。   

 あらゆる接触を避ける! いずれの場合も医師に相談! 
  症状 予防 応急処置
吸入 咳。 咽頭痛。 灼熱感。 息切れ。 頭痛。 症状は遅れて現われることがある。 「注」参照。  換気、局所排気、または呼吸用保護具を使用する。  新鮮な空気、安静。 半座位。 人工呼吸が必要なことがある。 直ちに医療機関に連絡する。 
皮膚 吸収される可能性あり! 発赤。 痛み。 水疱。 皮膚熱傷。  保護手袋。 保護衣。  汚染された衣服を脱がせる。 多量の水かシャワーで、皮膚を洗い流す。 直ちに医療機関に連絡する。 
充血。 痛み。 熱傷。 永久的な視力喪失。  呼吸用保護具と併用して、顔面シールドまたは眼用保護具を着用する。  多量の水で洗い流す(できればコンタクトレンズをはずす)。 直ちに医療機関に連絡する。 
経口摂取 口や喉の熱傷。 のどや胸の灼熱感。 胃痙攣。 嘔吐。 痙攣。 ショック/虚脱。 他の症状については、「吸入」参照。  作業中は飲食、喫煙をしない。 食事前に手を洗う。  口をすすぐ。 コップ1、2杯の水を飲ませる。 吐かせない。 直ちに医療機関に連絡する。 

漏洩物処理 分類・表示
・危険区域から立ち退く!
・専門家に相談する!
・個人用保護具:自給式呼吸器付完全保護衣
・換気
・この物質を環境中に放出してはならない
・漏れた液を、密閉式の容器に集める
・残留液を、乾燥砂または不活性吸収剤に吸収させる
・地域規則に従って保管・処理する
 

国連GHS判定基準に準拠

corrskull;toxiccancer;health haz
注意喚起語:危険
可燃性液体
吸入すると、生命に危険
飲み込むと有毒
重篤な皮膚の薬傷・眼の損傷
アレルギー性皮膚反応のおそれ
遺伝性疾患のおそれの疑い
発がんのおそれ
肝臓、腎臓および肺の障害
長期または反復曝露による肺障害
水生生物に有害 

輸送
国連分類
国連危険物分類(UN Hazard Class):6.1; 国連の副次的危険性による分類(UN Subsidiary Risks):8; 国連包装等級(UN Packing Group):I 

貯蔵
・食品や飼料および混触危険物質から離しておく
・「化学的危険性」参照
・冷所
・乾燥
・密封
・床面に沿って換気
・排水管や下水管へのアクセスのない場で貯蔵する
 
包装
・破損しない包装
・破損しやすい包装のものは密閉式の破損しない容器に入れる
・食品や飼料と一緒に輸送してはならない 
硫酸ジメチル ICSC: 0148
物理学的・化学的情報

物理的状態;外観
無色の 油状液体。 

物理的危険性
 

化学的危険性
加熱や燃焼により、分解する。 イオウ酸化物などの有毒なフュームを生じる。 溶液は、中程度の強さの酸である。 水と反応する。 硫酸を生じる。 熱を生じる。 濃アンモニア溶液、塩基、酸および強酸化剤と 激しく反応する。 火災や爆発の危険を生じる。 

化学式: C2H6O4S / (CH3O)2SO2
分子量: 126.1
・188℃で分解する
・融点:-32℃
・比重(水=1):1.3
・水への溶解度(18℃) :2.8 g/100 ml
・蒸気圧:65 Pa (20℃)
・相対蒸気密度(空気=1):4.4
・20℃での蒸気/空気混合気体の相対密度(空気=1):1.00
・引火点:83℃ (c.c.)
・発火温度:470℃
・爆発限界:3.6-23.3 vol%(空気中)
・log Pow (オクタノール/水分配係数):0.16  


暴露・健康への影響

曝露経路
体内への吸収経路:蒸気の吸入、経皮および経口摂取。 

短期曝露の影響
本物質は眼、皮膚および気道に対して、腐食性を示す。 経口摂取すると、腐食性を示す。 を吸入すると、肺水腫を引き起こすことがある。 「注」参照。 肝臓および腎臓に影響を与えることがある。 機能障害を生じることがある。 許容濃度をはるかに超えて曝露すると、死を引き起こすことがある。 これらの影響は、遅れて現われることがある。 医学的な経過観察が必要である。 

吸入の危険性
20℃で気化すると空気は汚染されて、 やや急速に、有害濃度に達することがある。 

長期または反復曝露の影響
反復または長期の蒸気の吸入により、肺に影響を与えることがある。 人でおそらく発がん性を示す。 反復または長期の接触により、皮膚感作を引き起こすことがある。 


許容濃度
TLV: 0.1 ppm (TWA); (皮膚); A3(動物実験では発がん性が確認されているが、人との関連は不明な物質).
MAK: 皮膚吸収 (H); 発がん性カテゴリー: 2; 

環境
・水生生物に対して有害である
 

・市販の硫酸ジメチルは痕跡量の硫酸が含まれている
・曝露の程度によっては、定期検診を勧める
・肺水腫の症状は、2~3 時間経過するまで現われない場合が多く、安静を保たないと悪化する。したがって、安静と経過観察が不可欠である
・医師または医師が認定した者による、適切な吸入療法の、迅速な施行を検討する
・中毒濃度に達していても、臭気として感じないので注意すること
・作業衣を家に持ち帰ってはならない 

付加情報
  欧州分類
記号:T+; R:45-25-26-34-43-68; S:53-45; Note:E 

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