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安息香酸ICSC: 0103 (11月 2023)
ベンゼンカルボン酸
フェニルカルボン酸
CAS登録番号: 65-85-0
EINECS番号: 200-618-2

  一次災害 予防 消火活動
火災・爆発 可燃性。  空気中で粒子が細かく拡散して、爆発性の混合気体を生じる。 混触危険物と接触すると、火災および爆発の危険性がある。 「化学的危険性」参照。
 
裸火禁止。  密閉系、粉塵防爆型電気設備および照明。 粉塵の堆積を防ぐ。 混触危険物との接触禁止:  水噴霧、粉末消火薬剤、泡消火薬剤、二酸化炭素を使用する。  火災時:水を噴霧して容器類を冷却する。 

 粉塵の拡散を防ぐ! 作業環境管理を厳密に!  
  症状 予防 応急処置
吸入 咽頭痛。 咳。  局所排気、または呼吸用保護具を使用する。  新鮮な空気、安静。 
皮膚 発赤。 腫脹。 掻痒。  保護手袋。  汚染された衣服を脱がせる。 洗い流してから水と石鹸で皮膚を洗浄する。 
充血。 痛み。 角膜損傷。  安全ゴーグルを着用する。  数分間多量の水で洗い流し(できればコンタクトレンズをはずして)、医療機関に連絡する。 
経口摂取 腹痛。 吐き気。 嘔吐。  作業中は飲食、喫煙をしない。  口をすすぐ。 医療機関に連絡する。 

漏洩物処理 分類・表示
・個人用保護具:保護衣および顔面シールド
・この物質を環境中に放出してはならない
・こぼれた物質を、ふた付きの プラスチック容器内に掃き入れる
・残留分を、ふた付きの注意深く集める
・湿らせてもよい場合は、粉塵を避けるために湿らせてから掃き入れる
・地域規則に従って保管・処理する
 

国連GHS判定基準に準拠

excl mark;warncancer;health haz
注意喚起語:警告
重篤な眼の損傷
吸入肺の障害のおそれ
水生生物に有害 

輸送
国連分類
 

貯蔵
・元の容器でのみ貯蔵
・混触危険物質から離しておく
・「化学的危険性」参照
・耐火設備
・排水管や下水管へのアクセスのない場で貯蔵する
 
包装
 
安息香酸 ICSC: 0103
物理学的・化学的情報

物理的状態;外観
白色の 結晶または粉末。 

物理的危険性
粉末や顆粒状で空気と混合すると、粉塵爆発の可能性がある。 

化学的危険性
水溶液は、弱酸である。 強酸化剤、強還元剤および強塩基と反応する。 火災や爆発の危険を生じる。 刺激性あるいは有毒なフュームやガスを生じる。 

化学式: C7H6O2 / C6H5COOH
分子量: 122.1
・沸点:249℃
・融点:122℃
・「注」参照
・密度:1.3 g/cm³
・水への溶解度(20℃) :3 g/l (溶けにくい)
・蒸気圧:0.1 Pa (25℃)
・相対蒸気密度(空気=1):4.2
・20℃での蒸気/空気混合気体の相対密度(空気=1):1
・引火点:121℃ (c.c.)
・発火温度:570℃
・log Pow (オクタノール/水分配係数):1.87  


暴露・健康への影響

曝露経路
体内への吸収経路:吸入、経口摂取および経皮。 

短期曝露の影響
本物質は、眼を重度に刺激する。 本物質は、皮膚を軽度に刺激する。 曝露すると、非アレルギー性発疹を引き起こすことがある。 

吸入の危険性
20℃で気化したとき、空気は汚染されても有害濃度に達しないか、達してもきわめて遅い。 

長期または反復曝露の影響
反復または長期のエアロゾルへの曝露により、肺が冒されることがある。 


許容濃度
TLV: 0.5 mg/m3 (TWA); (皮膚); A5(人における発がん性の疑いのない物質).
MAK: (吸入性画分): 0.5 mg/m3;0.1 ppm; ピーク曝露限度カテゴリー: II(4); 皮膚吸収 (H); 妊娠中のリスクグループ: C; 

環境
・水生生物に対して有害である
 

・100℃で昇華し始める 

付加情報
  欧州分類
 

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© 日本語版、国立医薬品食品衛生研究所、2021