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メタノールICSC: 0057 (5月 2018)
メチルアルコール
カルビノール
木精
CAS登録番号: 67-56-1
国連番号: 1230
EINECS番号: 200-659-6

  一次災害 予防 消火活動
火災・爆発 引火性が高い。  蒸気/空気の混合気体は、爆発性である。 混触危険物と接触すると、火災および爆発の危険性がある。 「注」参照。
 
裸火禁止、火花禁止、禁煙。 混触危険物との接触禁止。  密閉系、換気、防爆型電気設備および照明設備。 充填、取り出し、取り扱い時に圧縮空気を使用してはならない。 火花防止工具を使用する。  水噴霧、粉末消火薬剤、アルコール耐性泡消火薬剤、二酸化炭素を使用する。  火災時:水を噴霧して容器類を冷却する。 

 ミストの発生を防ぐ!  
  症状 予防 応急処置
吸入 咳。 めまい。 頭痛。 脱力感。 視覚障害。 嗜眠。 息切れ。 痙攣。 意識喪失。  換気を使用する。 局所排気、または呼吸用保護具を使用する。  新鮮な空気、安静。 医療機関に連絡する。 
皮膚 皮膚の乾燥。 発赤。  保護手袋。 保護衣。  汚染された衣服は(火災の危険があるため)、多量の水ですすぎ洗いする。 医療機関に連絡する。 
充血。 痛み。 かすみ眼。  呼吸用保護具と併用して、顔面シールドまたは眼用保護具を着用する。  数分間多量の水で洗い流し(できればコンタクトレンズをはずして)、医療機関に連絡する。 
経口摂取 腹痛。 他の症状については、「吸入」参照。  作業中は飲食、喫煙をしない。 食事前に手を洗う。  吐かせない。 コップ1、2杯の水を飲ませる。 直ちに医療機関に連絡する。 

漏洩物処理 分類・表示
・危険区域から立ち退く!
・専門家に相談する!
・すべての発火源を取り除く
・換気
・個人用保護具:自給式呼吸器付完全保護衣
・下水に流してはならない
・漏れた液やこぼれた液を、ふた付きの容器にできる限り集める
・残留液を、砂または不活性吸収剤に吸収させる
・残留分を多量の水で洗い流す
・地域規則に従って、保管・処理する
 

国連GHS判定基準に準拠

flam;flameskull;toxiccancer;health haz
注意喚起語:危険
引火性の高い液体/蒸気
飲み込むと有毒
吸入すると有害
中枢神経系の障害 

輸送
国連分類
国連危険物分類(UN Hazard Class):3; 国連の副次的危険性による分類(UN Subsidiary Risks):6.1; 国連包装等級(UN Packing Group):II 

貯蔵
・混触危険物質から離しておく
・冷所
・耐火設備
・換気のよい部屋に保管
 
包装
 
メタノール ICSC: 0057
物理学的・化学的情報

物理的状態;外観
特徴的な臭気のある、無色の液体。 

物理的危険性
この蒸気は空気とよく混合し、爆発性混合物を生成しやすい。 

化学的危険性
強酸化剤、酸および還元剤と 激しく反応する。 火災や爆発の危険を生じる。 

化学式: CH4O / CH3OH
分子量: 32.0
・沸点:65℃
・融点:-98℃
・比重(水=1):0.79
・水への溶解度 : 混和する
・蒸気圧:12.9 kPa (20℃)
・相対蒸気密度(空気=1):1.1
・20℃での蒸気/空気混合気体の相対密度(空気=1):1.01
・引火点:9℃ (c.c.)
・発火温度:440℃
・爆発限界:6-50 vol%(空気中)
・log Pow (オクタノール/水分配係数):-0.74
・粘度:0.544 mPa (25℃) 


暴露・健康への影響

曝露経路
体内への吸収経路:吸入、経皮および経口摂取。 

短期曝露の影響
本物質は、眼、皮膚および気道を刺激する。 中枢神経系に影響を与えることがある。 意識喪失を生じることがある。 曝露すると、失明および死を引き起こすことがある。 これらの影響は、遅れて現われることがある。 医学的な経過観察が必要である。 

吸入の危険性
20℃で気化すると空気は汚染されて、 やや急速に、有害濃度に達することがある。 

長期または反復曝露の影響
反復または長期の皮膚への接触により、皮膚炎を引き起こすことがある。 中枢神経系に影響を与えることがある。 持続性あるいは反復性の頭痛および視覚障害を生じることがある。 


許容濃度
TLV: 200 ppm (TWA); 250 ppm (STEL); (皮膚); BEI (生物学的曝露指標)記載あり;.
EU-OEL: 260 mg/m3, 200 ppm (TWA); (皮膚);.
MAK: 130 mg/m3;100 ppm; ピーク曝露限度カテゴリー: II(2); 皮膚吸収 (H); 妊娠中のリスクグループ: C; 

環境
・通常の使用法と異なる状況での環境中への放出を避ける
 

・非発光性の帯青色の炎を上げて燃える
・曝露の程度によっては、定期検診を勧める
・この物質により中毒を起こした場合は、特別の処置が必要であるため、指示のもとに適切な手段をとれるようにしておく 

付加情報
  欧州分類
 

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© 日本語版、国立医薬品食品衛生研究所、2021