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シクロヘキサンチオールICSC: 0032 (4月 2004)
シクロヘキシルメルカプタン
CAS登録番号: 1569-69-3
国連番号: 3054
EINECS番号: 216-378-7

  一次災害 予防 消火活動
火災・爆発 引火性。  43℃以上では、蒸気/空気の爆発性混合気体を生じることがある。  裸火禁止、火花禁止、禁煙。  43℃以上では、密閉系、換気、および防爆型電気設備。  泡消火薬剤、二酸化炭素、粉末消火薬剤を使用する。  火災時:水を噴霧して容器類を冷却する。 

   
  症状 予防 応急処置
吸入 咳。 めまい。 頭痛。 吐き気。 嗜眠。 嘔吐。 脱力感。 意識喪失。  換気、局所排気、または呼吸用保護具を使用する。  新鮮な空気、安静。 医療機関に連絡する。 
皮膚 発赤。 痛み。  保護手袋。  汚染された衣服を脱がせる。 多量の水かシャワーで、皮膚を洗い流す。 
充血。 痛み。  呼吸用保護具と併用して、安全ゴーグルまたは眼用保護具を着用する。  数分間多量の水で洗い流し(できればコンタクトレンズをはずして)、医療機関に連絡する。 
経口摂取 「吸入」参照。
 
作業中は飲食、喫煙をしない。  口をすすぐ。 コップ1、2杯の水を飲ませる。 医療機関に連絡する。 

漏洩物処理 分類・表示
・個人用保護具:自給式呼吸器
・漏れた液やこぼれた液を、密閉式の容器にできる限り集める
・残留液を、砂または不活性吸収剤に吸収させる
・地域規則に従って保管・処理する
 

国連GHS判定基準に準拠

 

輸送
国連分類
国連危険物分類(UN Hazard Class):3; 国連包装等級(UN Packing Group):III 

貯蔵
・耐火設備
・還元剤、金属および強酸化剤から離しておく
 
包装
 
シクロヘキサンチオール ICSC: 0032
物理学的・化学的情報

物理的状態;外観
特徴的な臭気のある、無色の液体。 

物理的危険性
 

化学的危険性
燃焼すると、分解する。 二酸化イオウ(ICSC 0074 参照)などの、有毒なガスを生じる。 強酸化剤、還元剤および金属と反応する。 

化学式: C6H11SH
分子量: 116.2
・沸点:158℃
・融点:-118℃
・比重(水=1):0.98
・水への溶解度 : 溶けない
・蒸気圧:1.3 kPa (20℃)
・相対蒸気密度(空気=1):4.0
・20℃での蒸気/空気混合気体の相対密度(空気=1):1.04
・引火点:43℃ (c.c.)  


暴露・健康への影響

曝露経路
体内への吸収経路:吸入および経口摂取。 

短期曝露の影響
本物質は、眼、皮膚および気道を刺激する。 曝露すると、意識低下を引き起こすことがある。 

吸入の危険性
20℃で気化すると空気は汚染されて、 やや急速に、有害濃度に達することがある。 

長期または反復曝露の影響
 


許容濃度
 

環境
 

・発火温度は文献では不明である
・この物質は可燃性で引火点61℃未満であるが、文献では爆発限界は不明である 

付加情報
  欧州分類
 

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© 日本語版、国立医薬品食品衛生研究所、2021