ICSC 1677 - リン酸トリス(2-クロロエチル)

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リン酸トリス(2-クロロエチル)	ICSC: 1677 (4月 2007)
TCEP

CAS登録番号： 115-96-8

国連番号： 3082

EINECS番号： 204-118-5

	一次災害	予防	消火活動
火災・爆発	可燃性。火災時に、刺激性あるいは有毒なフュームやガスを放出する。蒸気/空気の混合気体は、爆発性である。	裸火禁止、火花禁止、禁煙。	水噴霧、粉末消火薬剤、泡消火薬剤、二酸化炭素を使用する。

｢長期または反復曝露の影響｣参照。あらゆる接触を避ける！
	症状	予防	応急処置
吸入		換気、局所排気、または呼吸用保護具を使用する。	新鮮な空気、安静。
皮膚		保護手袋。保護衣。	洗い流してから水と石鹸で皮膚を洗浄する。
眼		安全眼鏡を着用する。	数分間多量の水で洗い流す(できればコンタクトレンズをはずす)。
経口摂取		作業中は飲食、喫煙をしない。	口をすすぐ。医療機関に連絡する。

漏洩物処理	分類・表示
・個人用保護具：空気中濃度に応じた有機ガスおよび蒸気用フィルター付マスク・この物質を環境中に放出してはならない・漏れた液やこぼれた液を、ふた付きの容器にできる限り集める・残留液を、砂または不活性吸収剤に吸収させる・地域規則に従って保管・処理する	国連GHS判定基準に準拠飲み込むと有害発がんのおそれの疑い生殖能または胎児への、悪影響のおそれの疑い水生生物に毒性輸送国連分類国連危険物分類(UN Hazard Class)：9; 国連包装等級(UN Packing Group)：III
貯蔵
・換気のよい部屋に保管・排水管や下水管へのアクセスのない場で貯蔵する・食品や飼料から離しておく・消火により生じる流出物を収容するための用意
包装

リン酸トリス(2-クロロエチル)

ICSC: 1677

物理学的・化学的情報
物理的状態；外観無色～黄色の液体。物理的危険性化学的危険性 320℃以上で分解する。塩化水素およびリン酸化物を生じる。強塩基および強酸化剤と反応する。	化学式： C₆H₁₂Cl₃O₄P / (ClCH₂CH₂O)₃PO 分子量： 285.5 ・分解する・融点：-51 ℃ ・比重(水＝1)：1.4 ・水への溶解度(20℃) ：0.78 g/100 ml (非常に溶けにくい) ・蒸気圧：ほとんどない・相対蒸気密度(空気＝1)：9.8 ・引火点：202℃ (c.c.) ・発火温度：480℃ ・log Pow (オクタノール/水分配係数)：1.78

物理学的・化学的情報

物理的状態；外観
無色～黄色の液体。

物理的危険性

化学的危険性
320℃以上で分解する。塩化水素およびリン酸化物を生じる。強塩基および強酸化剤と反応する。

化学式： C₆H₁₂Cl₃O₄P / (ClCH₂CH₂O)₃PO
分子量： 285.5
・分解する
・融点：-51 ℃
・比重(水＝1)：1.4
・水への溶解度(20℃) ：0.78 g/100 ml (非常に溶けにくい)
・蒸気圧：ほとんどない
・相対蒸気密度(空気＝1)：9.8
・引火点：202℃ (c.c.)
・発火温度：480℃
・log Pow (オクタノール/水分配係数)：1.78

暴露・健康への影響
曝露経路経口摂取により、有害量が体内に吸収される。短期曝露の影響	吸入の危険性 20℃で気化したとき、空気は汚染されても有害濃度に達しないか、達してもきわめて遅い。長期または反復曝露の影響人で発がん性を示す可能性がある。動物試験では人で生殖･発生毒性を引き起こす可能性があることが示されている。

暴露・健康への影響

曝露経路
経口摂取により、有害量が体内に吸収される。

短期曝露の影響

吸入の危険性
20℃で気化したとき、空気は汚染されても有害濃度に達しないか、達してもきわめて遅い。

長期または反復曝露の影響
人で発がん性を示す可能性がある。動物試験では人で生殖･発生毒性を引き起こす可能性があることが示されている。

許容濃度

環境
・水生生物に対して毒性がある・環境中に放出しないように、強く勧告する

注
・作業衣を家に持ち帰ってはならない・曝露の程度によっては、定期検診を勧める・TCEP はトリクロホス(Triclofos) として通常知られている別の物質(trichloroethanol-1-phosphate)に対応する略語でもある

付加情報

欧州分類
記号：Xn， N; R：22-40-51/53; S：(2)-36/37-61