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ジメチルジスルフィドICSC: 1586 (6月 2015)
二硫化メチル
DMDS
CAS登録番号: 624-92-0
国連番号: 2381
EINECS番号: 210-871-0

  一次災害 予防 消火活動
火災・爆発 引火性が高い。 火災時に、刺激性あるいは有毒なフュームやガスを放出する。  10℃以上では、蒸気/空気の爆発性混合気体を生じることがある。  裸火禁止、火花禁止、禁煙。  10℃以上では、密閉系、換気、および防爆型電気設備。  水噴霧、粉末消火薬剤、泡消火薬剤、二酸化炭素を使用する。  火災時:水を噴霧して容器類を冷却する。 

 ミストの発生を防ぐ!  
  症状 予防 応急処置
吸入 咳。 咽頭痛。 頭痛。 吐き気。 めまい。 嗜眠。  換気、局所排気、または呼吸用保護具を使用する。  新鮮な空気、安静。 医療機関に連絡する。 
皮膚 吸収されやすい! 発赤。 他の症状については、「吸入」参照。  保護手袋。 保護衣。  汚染された衣服を脱がせる。 洗い流してから水と石鹸で皮膚を洗浄する。 医療機関に連絡する。 
充血。 痛み。  安全ゴーグルを着用する。  数分間多量の水で洗い流し(できればコンタクトレンズをはずして)、医療機関に連絡する。 
経口摂取 「吸入」参照。
 
作業中は飲食、喫煙をしない。  口をすすぐ。 吐かせない。 何も飲ませない。 医療機関に連絡する。 

漏洩物処理 分類・表示
・危険区域から立ち退く!
・専門家に相談する!
・すべての発火源を取り除く
・個人用保護具:空気中濃度に応じた有機ガスおよび蒸気用フィルター付マスク
・換気
・下水に流してはならない
・この物質を環境中に放出してはならない
・漏れた液やこぼれた液を、密閉式の容器にできる限り集める
・液体を、砂または不活性吸収剤に吸収させる
・残留分を、密閉式注意深く集める
・地域規則に従って、保管・処理する
 

国連GHS判定基準に準拠

flam;flameskull;toxiccancer;health hazenviro;aqua
引火性の高い液体/蒸気
を吸入すると有毒
飲み込むと有害
重度の眼刺激
呼吸器への刺激のおそれ
眠気やめまいのおそれ
飲み込んで気道に侵入すると、有害のおそれ
長期的影響により、水生生物に非常に強い毒性 

輸送
国連分類
国連危険物分類(UN Hazard Class):3; 国連の副次的危険性による分類(UN Subsidiary Risks):6.1; 国連包装等級(UN Packing Group):II 

貯蔵
・耐火設備
・密封
・酸化剤から離しておく
・排水管や下水管へのアクセスのない場で貯蔵する
・消火により生じる流出物を収容するための用意
 
包装
 
ジメチルジスルフィド ICSC: 1586
物理学的・化学的情報

物理的状態;外観
特徴的な臭気のある液体。 

物理的危険性
この蒸気は空気とよく混合し、爆発性混合物を生成しやすい。 

化学的危険性
燃焼すると、分解する。 イオウ酸化物を含む、有毒で腐食性のフュームを生じる。 酸化剤と 激しく反応する。 火災や爆発の危険を生じる。 

化学式: C2H6S2
分子量: 94.2
・沸点:110℃
・融点:-85℃
・比重(水=1):1.06
・水への溶解度(20℃) :2.5 g/l (溶けにくい)
・蒸気圧:3.8 kPa (25℃)
・20℃での蒸気/空気混合気体の相対密度(空気=1):1.08
・引火点:10℃ (c.c.)
・発火温度:>300℃
・爆発限界:1.1-16 vol%(空気中)
・log Pow (オクタノール/水分配係数):1.77
・相対蒸気密度(空気=1):3.2
・粘度:0.58 mm²/s (20℃) 


暴露・健康への影響

曝露経路
体内への吸収経路:吸入、経皮および経口摂取。 

短期曝露の影響
本物質は、眼および気道を刺激する。 本物質は、皮膚を軽度に刺激する。 飲み込むと嘔吐することがあり、誤嚥性肺炎をおこすことがある。 中枢神経系に影響を与えることがある。 

吸入の危険性
20℃で気化したとき、空気中で有害濃度に達する速度は不明である。 

長期または反復曝露の影響
 


許容濃度
TLV: 0.5 ppm (TWA); (皮膚); 

環境
・環境中に放出しないように、強く勧告する
・水生生物に対して強い毒性がある
・水生環境中で、長期にわたる影響を及ぼすことがある
 

 

付加情報
  欧州分類
記号:F, Xn, N; R:11-20/22-36/37-43-50/53; S:16-26-33-36/37-60-61 

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© 日本語版、国立医薬品食品衛生研究所、2021