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二亜硫酸ナトリウムICSC: 1461 (12月 2022)
ピロ亜硫酸ナトリウム
メタ亜硫酸ナトリウム
CAS登録番号: 7681-57-4
国連番号: 1759
EINECS番号: 231-673-0

  一次災害 予防 消火活動
火災・爆発 不燃性。 火災時に、刺激性あるいは有毒なフュームやガスを放出する。  酸または酸化剤と接触すると、火災および爆発の危険性がある。  酸または強酸化剤との接触禁止。  混触危険物との接触禁止: 「化学的危険性」参照。
 
周辺の火災時には、適切な消火剤を使用する。   

 粉塵の拡散を防ぐ!  
  症状 予防 応急処置
吸入 咳。 息切れ。 喘鳴。  換気を使用する。  新鮮な空気、安静。 人工呼吸が必要なことがある。 医療機関に連絡する。 
皮膚 発赤。  保護手袋。  多量の水かシャワーで、皮膚を洗い流す。 
充血。 灼熱感。 痛み。  安全ゴーグルを着用する。  数分間多量の水で洗い流す(できればコンタクトレンズをはずす)。 医療機関に連絡する。 
経口摂取 腹痛。 吐き気。 嘔吐。  作業中は飲食、喫煙をしない。  口をすすぐ。 医療機関に連絡する。 

漏洩物処理 分類・表示
・個人用保護具:空気中濃度に応じた酸性ガスおよび蒸気用フィルター付マスク
・漏れた液やこぼれた液を、ふた付きの 非金属容器にできる限り集める
・液体を、砂または不活性吸収剤に吸収させる
・残留分を多量の水で洗い流す
・地域規則に従って保管・処理する
 

国連GHS判定基準に準拠

correxcl mark;warn
飲み込むと有害
重篤な眼の損傷
水生生物に有害 

輸送
国連分類
国連危険物分類(UN Hazard Class):8; 国連包装等級(UN Packing Group):I、II、III 

貯蔵
・酸、強酸化剤および食品や飼料から離しておく
・密封
 
包装
 
二亜硫酸ナトリウム ICSC: 1461
物理学的・化学的情報

物理的状態;外観
特徴的な臭気のある、白色の粉末。 

物理的危険性
 

化学的危険性
加熱や酸との接触により、分解する。 イオウ酸化物を生じる。 本物質は、強還元剤。 酸化剤と 激しく反応する。 火災の危険を生じる。 亜硝酸ナトリウム濃溶液と 激しく反応する。 

化学式: Na2O5S2/Na2S2O5
分子量: 190.1
・150℃で分解する
・密度:2.36 g/cm³
・水への溶解度(20℃) :65 g/100 ml (よく溶ける)
・log Pow (オクタノール/水分配係数):-3.7  


暴露・健康への影響

曝露経路
体内への吸収経路:経口摂取。 

短期曝露の影響
本物質は、眼を重度に刺激する。 本物質は、皮膚、気道および胃腸管を刺激する。 曝露すると、感受性の高い人では喘息様反応やじんま疹を引き起こすことがある。 

吸入の危険性
20℃ではほとんど気化しない。しかしとくに粉末状の場合、浮遊粒子が急速に有害濃度に達することがある。 

長期または反復曝露の影響
反復または長期の吸入により喘息様症状を引き起こすことがある。 皮膚に影響を与えることがある。 


許容濃度
TLV: 5 mg/m3 (TWA); A4(人における発がん性が分類できていない物質) 

環境
・水生生物に対して有害である
 

・汚染された衣服は(火災の危険があるため)、多量の水ですすぎ洗いする
・この物質により、喘息の症状を示した者は、以後この物質に接触しないこと
・喘息の症状は、2~3時間経過するまで現われない場合が多く、安静を保たないと悪化する。したがって、安静と経過観察が不可欠である
・本物質に関する特定のデータが欠落しているため、本カードの情報は亜硫酸水素ナトリウムとの類似性に基づいた 

付加情報
  欧州分類
記号:Xn; R:22-31-41; S:(2)-26-39-46 

ILO, WHOおよびEUは、翻訳の質や正確性、あるいは本翻訳版の使用に関して責任を負うものではない。
© 日本語版、国立医薬品食品衛生研究所、2021