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水素化精製重質ナフサ(石油)(ベンゼン含有量 0.1%w/w未満 )ICSC: 1380 (11月 2023)
CAS登録番号: 64742-48-9
国連番号: 3295
EINECS番号: 265-150-3

  一次災害 予防 消火活動
火災・爆発 引火性。  蒸気/空気の混合気体は、爆発性である。 強力な酸化剤と接触すると、火災および爆発の危険性がある。  裸火禁止、火花禁止、禁煙。 酸化剤との接触禁止。  40℃以上では、密閉系、換気、および防爆型電気設備。 帯電を防ぐ(例えばアースを使用)。  水噴霧、アルコール耐性泡消火薬剤、粉末消火薬剤、二酸化炭素を使用する。  火災時:水を噴霧して容器類を冷却する。 

 ミストの発生を防ぐ!  
  症状 予防 応急処置
吸入 咳。 息切れ。 多幸感。 頭痛。 めまい。 嗜眠。 意識喪失。  換気、局所排気、または呼吸用保護具を使用する。  新鮮な空気、安静。 医療機関に連絡する。 
皮膚 発赤。 皮膚の乾燥。  保護手袋。  汚染された衣服を脱がせる。 多量の水かシャワーで、皮膚を洗い流す。 洗い流してから水と石鹸で皮膚を洗浄する。 
充血。  安全眼鏡を着用する。  数分間多量の水で洗い流し(できればコンタクトレンズをはずして)、医療機関に連絡する。 
経口摂取 誤嚥の危険性! 咽頭痛。 吐き気。 嘔吐。 腹痛。 他の症状については、「吸入」参照。  作業中は飲食、喫煙をしない。  口をすすぐ。 何も飲ませない。 吐かせない。 直ちに医療機関に連絡する。 「注」参照。 

漏洩物処理 分類・表示
・個人用保護具:空気中濃度に応じた有機ガスおよび蒸気用フィルター付マスク
・この物質を環境中に放出してはならない
・換気
・漏れた液やこぼれた液を、密閉式の容器にできる限り集める
・残留液を、砂または不活性吸収剤に吸収させる
・地域規則に従って保管・処理する
 

国連GHS判定基準に準拠

flam;flamecancer;health haz
引火性液体/蒸気
飲み込んで気道に侵入すると、生命に危険のおそれ
水生生物に毒性
「注」参照 

輸送
国連分類
国連危険物分類(UN Hazard Class):3; 国連包装等級(UN Packing Group):III 

貯蔵
・耐火設備
・密封
・元の容器でのみ貯蔵
・強酸化剤から離しておく
 
包装
 
水素化精製重質ナフサ(石油)(ベンゼン含有量 0.1%w/w未満 ) ICSC: 1380
物理学的・化学的情報

物理的状態;外観
微臭のある無色の液体。 

物理的危険性
 

化学的危険性
強酸化剤と反応する。 火災や爆発の危険を生じる。 刺激性あるいは有毒なフュームやガスを生じる。 


・沸点:65-230℃
・融点:-60℃
・密度:0.62-0.88 g/cm³
・水への溶解度 : 溶けない
・蒸気圧:0.1-0.3 kPa (20℃)
・引火点:40-62 ℃ (c.c.) (工業用)
・発火温度:255-270℃
・爆発限界:0.7-6.0 vol%(空気中)
・粘度:1 mm²/s (25℃) 


暴露・健康への影響

曝露経路
体内への吸収経路:蒸気の吸入および経口摂取。 

短期曝露の影響
本物質は、眼、皮膚および気道を軽度に刺激する。 中枢神経系に影響を与えることがある。 高濃度の蒸気に曝露すると、意識喪失を引き起こすことがある。 液体を飲み込むと、肺に吸い込んで化学性肺炎を起こすことがある。 「注」参照。 

吸入の危険性
20℃で気化すると空気は汚染されて、 きわめて急速に、有害濃度に達することがある。 

長期または反復曝露の影響
皮膚の脱脂を起こし、乾燥やひび割れを生じることがある。 「注」参照。 


許容濃度
MAK: 300 mg/m3;50 ppm; ピーク曝露限度カテゴリー: II(2); 妊娠中のリスクグループ: D; 

環境
・水生生物に対して毒性がある
 

・この物質を経口摂取すると、その量に関わらず、誤嚥(ごえん)を引き起こして化学性肺炎となるリスクがある。
・化学性肺炎の症状は数時間~数日経過するまで現われない
・原料や製造工程により、この溶媒の組成や物理的性質はかなり異なる
・ベンゼン(ICSC 0015参照)の含有量が0.1% w/w未満であることを示せれば、発がん性または変異原性のGHS分類は適用する必要がない。トルエン(ICSC 0078参照)および/またはノルマル-ヘキサン(ICSC 0279参照)の含有量が3% w/w未満であれば、生殖発生毒性のGHS分類は適用する必要がない。 

付加情報
  欧州分類
 

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© 日本語版、国立医薬品食品衛生研究所、2021