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カルベンダジムICSC: 1277 (3月 1998)
カルベンダゾール
CAS登録番号: 10605-21-7
EINECS番号: 234-232-0

  一次災害 予防 消火活動
火災・爆発 火災時に、刺激性あるいは有毒なフュームやガスを放出する。        水噴霧、粉末消火薬剤を使用する。   

 粉塵の拡散を防ぐ! (妊娠)女性への曝露を避ける! 青少年や小児への曝露を避ける!  
  症状 予防 応急処置
吸入   粉塵 ミストの吸入を避ける。  新鮮な空気、安静。 
皮膚   保護手袋。  汚染された衣服を脱がせる。 洗い流してから水と石鹸で皮膚を洗浄する。 
充血。  安全眼鏡を着用する。  数分間多量の水で洗い流し(できればコンタクトレンズをはずして)、医療機関に連絡する。 
経口摂取   作業中は飲食、喫煙をしない。 食事前に手を洗う。  口をすすぐ。 安静。 

漏洩物処理 分類・表示
・この物質を環境中に放出してはならない
・こぼれた物質を、ふた付きの容器内に掃き入れる
・湿らせてもよい場合は、粉塵を避けるために湿らせてから掃き入れる
・残留分を、注意深く集める
・地域規則に従って保管・処理する
 

国連GHS判定基準に準拠

 

輸送
国連分類
 

貯蔵
・塩基および食品や飼料から離しておく
 
包装
 
カルベンダジム ICSC: 1277
物理学的・化学的情報

物理的状態;外観
無色の結晶、または灰色~白色の粉末。 

物理的危険性
 

化学的危険性
塩基と接触すると、 徐々に分解する。 

化学式: C9H9N3O2
分子量: 191.2
・302-307℃で分解する
・密度:0.27 g/cm³
・水への溶解度(24℃) :0.0008 g/100 ml
・蒸気圧:ほとんどない (20℃)
・log Pow (オクタノール/水分配係数):1.49  


暴露・健康への影響

曝露経路
体内への吸収経路:エアロゾルの吸入。 

短期曝露の影響
 

吸入の危険性
20℃ではほとんど気化しない。しかしとくに粉末状の場合、噴霧もしくは拡散すると、浮遊粒子が急速に有害濃度に達することがある。 

長期または反復曝露の影響
動物試験では人で生殖・発生毒性を引き起こす可能性があることが示されている。 


許容濃度
MAK: (吸引性画分): 10 mg/m3; ピーク曝露限度カテゴリー: II(4); 妊娠中のリスクグループ: B; 生殖細胞変異原性グループ: 5; 

環境
・水生生物に対して強い毒性がある
・通常の使用法でも、環境中へ放出される
・不適切な廃棄などによる、さらなる放出を避けるよう十分注意すること
 

・製剤に溶剤が使用されている場合は、その溶剤のICSCも参照のこと。
・市販の製剤に用いられている溶剤が、この物質の物性および毒性を変化させることがある 

付加情報
  欧州分類
記号:T, N; R:46-60-61-50/53; S:53-45-60-61 

ILO, WHOおよびEUは、翻訳の質や正確性、あるいは本翻訳版の使用に関して責任を負うものではない。
© 日本語版、国立医薬品食品衛生研究所、2021