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ジラウリン酸ジブチルスズICSC: 1171 (5月 2018)
CAS登録番号: 77-58-7
国連番号: 3146
EINECS番号: 201-039-8

  一次災害 予防 消火活動
火災・爆発 可燃性。 火災時に、刺激性あるいは有毒なフュームやガスを放出する。    裸火禁止。    水噴霧、粉末消火薬剤、アルコール耐性泡消火薬剤、二酸化炭素を使用する。   

 あらゆる接触を避ける!  
  症状 予防 応急処置
吸入   換気を使用する。  新鮮な空気、安静。 
皮膚 発赤。 吸収される可能性あり!  保護手袋。  応急処置を行うときは、保護手袋を着用する。 汚染された衣服を脱がせる。 洗い流してから水と石鹸で皮膚を洗浄する。 
充血。  安全眼鏡を着用する。  数分間多量の水で洗い流し(できればコンタクトレンズをはずして)、医療機関に連絡する。 
経口摂取   作業中は飲食、喫煙をしない。  口をすすぐ。 

漏洩物処理 分類・表示
・個人用保護具:空気中濃度に応じた粒子用フィルター付マスク
・漏れた液やこぼれた液を、密閉式の容器にできる限り集める
・こぼれた物質を、ふた付きの容器内に掃き入れる
・湿らせてもよい場合は、粉塵を避けるために湿らせてから掃き入れる
・残留分を、注意深く集める
・地域規則に従って保管・処理する
・この物質を環境中に放出してはならない
 

国連GHS判定基準に準拠

excl mark;warncancer;health hazenviro;aqua
皮膚および眼刺激
遺伝性疾患のおそれの疑い
生殖能または胎児への、悪影響のおそれ
長期または反復曝露による免疫系障害
長期的影響により、水生生物に毒性 

輸送
国連分類
国連危険物分類(UN Hazard Class):6.1; 国連包装等級(UN Packing Group):III 

貯蔵
・排水管や下水管へのアクセスのない場で貯蔵する
 
包装
・食品や飼料と一緒に輸送してはならない 
ジラウリン酸ジブチルスズ ICSC: 1171
物理学的・化学的情報

物理的状態;外観
黄色の 油状の液体、またはろう状の結晶。 

物理的危険性
 

化学的危険性
加熱や燃焼により、分解する。 有毒で刺激性のフュームを生じる。 

化学式: (C4H9)2Sn(OOC(CH2)10CH3)2 / C32H64O4Sn
分子量: 631.6
・沸点:205℃ (1.3 kPa)
・融点:22-24℃
・蒸気圧:ほとんどない
・水への溶解度 : 溶けない
・引火点:191℃
・密度:1.05 g/cm³ (20℃)
・log Pow (オクタノール/水分配係数):4.44  


暴露・健康への影響

曝露経路
体内への吸収経路:経口摂取および経皮。 

短期曝露の影響
本物質は、眼および皮膚を刺激する。 

吸入の危険性
20℃で気化したとき、空気は汚染されても有害濃度に達しないか、達してもきわめて遅い。 

長期または反復曝露の影響
肝臓、腎臓、胃腸管および免疫系に影響を与えることがある。 人で生殖・発生毒性を引き起こすことがある。 人の生殖細胞に、遺伝性の遺伝子損傷を引き起こすことがある。 


許容濃度
TLV: (Snとして) 0.1 mg/m3 (TWA); 0.2 mg/m3 (STEL); (皮膚); A4(人における発がん性が分類できていない物質).
MAK: (Snとして): 0.02 mg/m3; ピーク曝露限度カテゴリー: I(1); 発がん性カテゴリー: 4; 妊娠中のリスクグループ: B; 

環境
・水生生物に対して毒性がある
・水生環境中で、長期にわたる影響を及ぼすことがある
・通常の使用法と異なる状況での環境中への放出を避ける
 

他の国連番号:2788 有機スズ化合物(液体)(殺虫殺菌剤類及び他に品名が明示されているものを除く) 

付加情報
  欧州分類
 

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© 日本語版、国立医薬品食品衛生研究所、2021