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4,4'-メチレンジアニリンICSC: 1111 (4月 2013)
4,4'-ジアミノジフェニルメタン
4,4'-メチレンビスベンゼンアミン
MDA
CAS登録番号: 101-77-9
国連番号: 2651
EINECS番号: 202-974-4

  一次災害 予防 消火活動
火災・爆発 可燃性。    裸火禁止。    水噴霧、粉末消火薬剤、泡消火薬剤、二酸化炭素を使用する。   

 粉塵の拡散を防ぐ! あらゆる接触を避ける! いずれの場合も医師に相談! 
  症状 予防 応急処置
吸入 吐き気。 嘔吐。 腹痛。 発熱。  換気(粉末でない場合)、局所排気、または呼吸用保護具を使用する。  新鮮な空気、安静。 医療機関に連絡する。 
皮膚 吸収される可能性あり! 他の症状については、「吸入」参照。  保護手袋。 保護衣。  汚染された衣服を脱がせる。 洗い流してから水と石鹸で皮膚を洗浄する。 医療機関に連絡する。 
  安全眼鏡または顔面シールドを着用する。  数分間多量の水で洗い流し(できればコンタクトレンズをはずして)、医療機関に連絡する。 
経口摂取 黄疸。 他の症状については、「吸入」参照。  作業中は飲食、喫煙をしない。 食事前に手を洗う。  口をすすぐ。 医療機関に連絡する。 

漏洩物処理 分類・表示
・個人用保護具:自給式呼吸器付完全保護衣
・この物質を環境中に放出してはならない
・こぼれた物質を、密閉式の容器内に集める
・湿らせてもよい場合は、粉塵を避けるために湿らせてから掃き入れる
・残留分を、注意深く集める
・地域規則に従って保管・処理する
 

国連GHS判定基準に準拠

excl mark;warncancer;health haz
飲み込むと有害のおそれ
アレルギー性皮膚炎を起こすおそれ
遺伝性疾患のおそれの疑い
発がんのおそれ
肝臓の障害のおそれ
長期または反復曝露による肝臓の障害のおそれ
水生生物に有害 

輸送
国連分類
国連危険物分類(UN Hazard Class):6.1; 国連包装等級(UN Packing Group):III 

貯蔵
・強酸化剤および食品や飼料から離しておく
・密封
・排水管や下水管へのアクセスのない場で貯蔵する
・消火により生じる流出物を収容するための用意
 
包装
・食品や飼料と一緒に輸送してはならない
・海洋汚染物質 
4,4'-メチレンジアニリン ICSC: 1111
物理学的・化学的情報

物理的状態;外観
特徴的な臭気のある、無色~淡黄色の薄片。 空気に曝露すると暗色になる。 

物理的危険性
 

化学的危険性
本物質は、弱塩基。 強酸化剤と 激しく反応する。 

化学式: C13H14N2 / NH2C6H4CH2C6H4NH2
分子量: 198.3
・沸点:398-399℃ (102 kPa)
・融点:91.5-92℃
・密度:0.5 g/cm³
・水への溶解度 : 溶けにくい
・蒸気圧:133 Pa (197℃)
・引火点:220℃ (c.c.)
・log Pow (オクタノール/水分配係数):1.6  


暴露・健康への影響

曝露経路
体内への吸収経路:エアロゾルの吸入、経皮および経口摂取。 

短期曝露の影響
肝臓に影響を与えることがある。 肝機能障害を生じることがある。 

吸入の危険性
拡散すると、浮遊粒子が急速に、有害濃度に達することがある。 

長期または反復曝露の影響
反復または長期の接触により、皮膚感作を引き起こすことがある。 肝臓に影響を与えることがある。 人で発がん性を示す可能性がある。 


許容濃度
TLV: 0.1 ppm (TWA); (皮膚); A3(動物実験では発がん性が確認されているが、人との関連は不明な物質).
MAK: 皮膚吸収 (H); 皮膚感作 (SH); 発がん性カテゴリー: 2;.
EU-OEL: 0.08 mg/m3 (TWA); (皮膚); 

環境
・水生生物に対して有害である
・環境中に放出しないように、強く勧告する
 

・作業衣を家に持ち帰ってはならない
・曝露の程度によっては、定期検診を勧める 

付加情報
  欧州分類
記号:T, N; R:45-39/23/24/25-43-48/20/21/22-68-51/53; S:53-45-61; Note:E 

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