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クロム酸亜鉛ICSC: 0811 (6月 2012)
ジンククロメート
CAS登録番号: 13530-65-9
国連番号: 3288
EINECS番号: 236-878-9

  一次災害 予防 消火活動
火災・爆発 不燃性。 火災時に、刺激性あるいは有毒なフュームやガスを放出する。  還元剤または有機物と接触すると、爆発の危険性がある。    混触危険物との接触禁止: 「化学的危険性」参照。
 
周辺の火災時には、適切な消火剤を使用する。   

 粉塵の拡散を防ぐ! あらゆる接触を避ける!  
  症状 予防 応急処置
吸入 咳。 「長期または反復曝露の影響」参照。  局所排気、または呼吸用保護具を使用する。  新鮮な空気、安静。 
皮膚 発赤。  保護手袋。 保護衣。  汚染された衣服を脱がせる。 洗い流してから水と石鹸で皮膚を洗浄する。 
充血。  粉末の場合には呼吸用保護具と併用して、安全ゴーグルまたは眼用保護具を着用する。  数分間多量の水で洗い流し(できればコンタクトレンズをはずして)、医療機関に連絡する。 
経口摂取 「長期または反復曝露の影響」参照。
 
作業中は飲食、喫煙をしない。  口をすすぐ。 

漏洩物処理 分類・表示
・個人用保護具:空気中濃度に応じた粒子用フィルター付マスク
・この物質を環境中に放出してはならない
・おがくずや、可燃性吸収剤に吸収させてはならない
・こぼれた物質を特殊装置で吸引する
・湿らせてもよい場合は、粉塵を避けるために湿らせてから掃き入れる
・残留分を、注意深く集める
・地域規則に従って保管・処理する
 

国連GHS判定基準に準拠

excl mark;warncancer;health hazenviro;aqua
軽度の皮膚刺激
アレルギー性皮膚炎を起こすおそれ
発がんのおそれ
生殖能または胎児への、悪影響のおそれ
長期または反復曝露による臓器の障害のおそれ
長期的影響により、水生生物に非常に強い毒性 

輸送
国連分類
国連危険物分類(UN Hazard Class):6.1; 国連包装等級(UN Packing Group):II 

貯蔵
・密封
・食品や飼料、還元剤および有機化合物から離しておく
・排水管や下水管へのアクセスのない場で貯蔵する
・消火により生じる流出物を収容するための用意
 
包装
・食品や飼料と一緒に輸送してはならない 
クロム酸亜鉛 ICSC: 0811
物理学的・化学的情報

物理的状態;外観
黄色の 結晶性粉末。 

物理的危険性
 

化学的危険性
440℃以上で 加熱すると、分解する。 本物質は、強酸化剤。 還元剤および有機化合物と 激しく反応する。 

化学式: ZnCrO4
分子量: 181.4
・融点:316℃
・密度:3.4 g/cm³
・水への溶解度 : 溶けない 


暴露・健康への影響

曝露経路
体内への吸収経路:粉塵の吸入および経口摂取。 

短期曝露の影響
本物質は、眼、皮膚および気道を刺激する。 

吸入の危険性
20℃ではほとんど気化しない。しかし拡散すると、浮遊粒子が急速に有害濃度に達することがある。 

長期または反復曝露の影響
血液、骨髄、中枢神経系、末梢神経系および腎臓に影響を与えることがある。 反復または長期の吸入により鼻の潰瘍を引き起こすことがある。 鼻中隔の穿孔を生じることがある。 反復または長期の接触により、皮膚感作を引き起こすことがある。 人で発がん性を示す。 人で生殖・発生毒性を引き起こすことがある。 


許容濃度
TLV: (Cr(VI)として, 吸引性画分) 0.0002 mg/m3 (TWA); 0.0005 mg/m3 (STEL); A1(人における発がん性が確認されている物質); (皮膚);.
EU-OEL: ((Crとして)): 0.005 mg/m3 (TWA); (「注」参照);.
MAK: 皮膚吸収 (H); 皮膚感作 (SH); 発がん性カテゴリー: 1; 生殖細胞変異原性グループ: 2; 

環境
・水生生物に対して強い毒性がある
・食物連鎖において、生物濃縮が起こることがある
・環境中に放出しないように、強く勧告する
 

・この物質の吸引に、家庭用掃除機を使用してはならない。特殊装置のみ使用すること
・曝露の程度によっては、定期検診を勧める
・作業衣を家に持ち帰ってはならない
・EU-OELの許容限度である0.010mg/m³は、2025年1月17日まで。 限界値:ヒュームが発生する溶接もしくはプラズマによる切削加工、または類似の作業工程における0.025 mg/m³は、2025年1月17日まで 

付加情報
  欧州分類
記号:T, N; R:45-22-43-50/53; S:53-45-60-61; Note:A, E 

ILO, WHOおよびEUは、翻訳の質や正確性、あるいは本翻訳版の使用に関して責任を負うものではない。
© 日本語版、国立医薬品食品衛生研究所、2021