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パラホルムアルデヒドICSC: 0767 (10月 2006)
CAS登録番号: 30525-89-4
国連番号: 2213

  一次災害 予防 消火活動
火災・爆発 可燃性。  71℃以上では、蒸気/空気の爆発性混合気体を生じることがある。 空気中で粒子が細かく拡散して、爆発性の混合気体を生じる。  裸火禁止。  71℃以上では、密閉系および換気。 密閉系、換気、防爆型電気設備および照明設備。 粉塵の堆積を防ぐ。 帯電を防ぐ(例えばアースを使用)。  水噴霧、粉末消火薬剤、アルコール耐性泡消火薬剤、二酸化炭素を使用する。   

 粉塵の拡散を防ぐ!  
  症状 予防 応急処置
吸入 咳。 咽頭痛。 灼熱感。 息苦しさ。  局所排気、または呼吸用保護具を使用する。  新鮮な空気、安静。 半座位。 医療機関に連絡する。 
皮膚 発赤。 痛み。  保護手袋。 保護衣。  汚染された衣服を脱がせる。 多量の水かシャワーで、皮膚を洗い流す。 医療機関に連絡する。 
充血。 痛み。 熱傷。  粉末の場合には呼吸用保護具と併用して、安全ゴーグルまたは眼用保護具を着用する。  数分間多量の水で洗い流し(できればコンタクトレンズをはずして)、医療機関に連絡する。 
経口摂取 のどや胸の灼熱感。  作業中は飲食、喫煙をしない。  口をすすぐ。 吐かせない。 コップ1、2杯の水を飲ませる。 体調がよくないと感じた場合は、医療機関に連絡する。 

漏洩物処理 分類・表示
・個人用保護具:空気中濃度に応じた有機ガスおよび粒子用フィルター付マスク
・こぼれた物質を、ふた付きの容器内に掃き入れる
・湿らせてもよい場合は、粉塵を避けるために湿らせてから掃き入れる
・残留分を、注意深く集める
・地域規則に従って保管・処理する
・この物質を環境中に放出してはならない
 

国連GHS判定基準に準拠

flam;flameskull;toxic
注意喚起語:危険
引火性固体
飲み込むと有害
吸入すると、生命に危険
皮膚刺激
強い眼刺激
アレルギー性皮膚反応のおそれ 

輸送
国連分類
国連危険物分類(UN Hazard Class):4.1; 国連包装等級(UN Packing Group):III 

貯蔵
・冷所
・乾燥
・換気のよい部屋に保管
・強酸化剤、強塩基および強酸から離しておく
 
包装
 
パラホルムアルデヒド ICSC: 0767
物理学的・化学的情報

物理的状態;外観
刺激臭のある、様々な形状の白色の固体。 

物理的危険性
粉末や顆粒状で空気と混合すると、粉塵爆発の可能性がある。 乾燥状態では、撹拌、圧気輸送、注入などにより、静電気を帯びることがある。 

化学的危険性
加熱や酸、塩基および酸化剤との接触により、分解する。 引火性のホルムアルデヒドを生じる。 

化学式: (CH2O)n.H2O

・120-180℃で分解する
・比重(水=1):1.5
・水への溶解度 : 溶けにくい
・蒸気圧:<0.2 kPa (25℃)
・相対蒸気密度(空気=1):1.03
・引火点:71℃ (c.c.)
・発火温度:300℃
・爆発限界:7.0-73.0 vol%(空気中) 


暴露・健康への影響

曝露経路
体内への吸収経路:吸入および経口摂取。 

短期曝露の影響
本物質は、眼、皮膚および気道を重度に刺激する。 

吸入の危険性
とくに粉末状の場合、拡散すると、浮遊粒子が急速に、有害濃度に達することがある。 

長期または反復曝露の影響
反復または長期の接触により、皮膚感作を引き起こすことがある。 「注」参照。 


許容濃度
 

環境
・水生生物に対して有害である
 

・ICSC 0275参照 

付加情報
  欧州分類
 

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