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1,3-シクロヘキサジエンICSC: 0762 (8月 1997)
CAS登録番号: 592-57-4
国連番号: 1993
EINECS番号: 209-764-1

  一次災害 予防 消火活動
火災・爆発 引火性。  26℃以上では、蒸気/空気の爆発性混合気体を生じることがある。  裸火禁止、火花禁止、禁煙。  26℃以上では、密閉系、換気、および防爆型電気設備。  水噴霧、粉末消火薬剤、泡消火薬剤、二酸化炭素を使用する。  火災時:水を噴霧して容器類を冷却する。 

   
  症状 予防 応急処置
吸入 咽頭痛。  換気を使用する。  新鮮な空気、安静。 
皮膚 発赤。  保護手袋。  汚染された衣服を脱がせる。 洗い流してから水と石鹸で皮膚を洗浄する。 
充血。  安全眼鏡を着用する。  数分間多量の水で洗い流し(できればコンタクトレンズをはずして)、医療機関に連絡する。 
経口摂取   作業中は飲食、喫煙をしない。  吐かせない。 医療機関に連絡する。 

漏洩物処理 分類・表示
・個人用保護具:空気中濃度に応じた有機ガスおよび蒸気用フィルター付マスク
・漏れた液を、密閉式の容器に集める
・残留液を、砂または不活性吸収剤に吸収させる
・地域規則に従って保管・処理する
 

国連GHS判定基準に準拠

 

輸送
国連分類
国連危険物分類(UN Hazard Class):3; 国連包装等級(UN Packing Group):III 

貯蔵
・耐火設備
・強酸化剤から離しておく
・冷所
・暗所に保管
・密封
・安定化した状態でのみ貯蔵
 
包装
・気密 
1,3-シクロヘキサジエン ICSC: 0762
物理学的・化学的情報

物理的状態;外観
無色の液体。 

物理的危険性
蒸気は空気より重い。 

化学的危険性
空気に曝露すると、爆発性過酸化物を生成することがある。 強酸化剤と反応する。 火災や爆発の危険を生じる。 

化学式: C6H8
分子量: 80.1
・沸点:81℃
・融点:-89℃
・比重(水=1):0.84
・水への溶解度 : 溶けない
・相対蒸気密度(空気=1):2.8 (計算値)
・引火点:26℃ (c.c.)
・爆発限界: vol%(空気中)「注」参照 


暴露・健康への影響

曝露経路
体内への吸収経路:蒸気の吸入。 

短期曝露の影響
本物質は、眼、皮膚および気道を刺激する。 

吸入の危険性
20℃で気化したとき、空気中で有害濃度に達する速度は不明である。 

長期または反復曝露の影響
 


許容濃度
 

環境
 

・この物質は可燃性で引火点61℃未満であるが、文献では爆発限界は不明である
・この物質の、人の健康への影響に関するデータが不十分なので、最大の注意を払う必要がある
・添加された安定剤や抑制剤がこの物質の毒性に影響を与える可能性があるので、専門家に相談する
・蒸留前に過酸化物をチェックする;検出された場合は除去する 

付加情報
  欧州分類
 

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© 日本語版、国立医薬品食品衛生研究所、2021