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キシレノール(異性体混合物)ICSC: 0601 (2月 2000)
ジメチルフェノール
CAS登録番号: 1300-71-6
国連番号: 2261
EINECS番号: 215-089-3

  一次災害 予防 消火活動
火災・爆発 可燃性。  空気中で粒子が細かく拡散して、爆発性の混合気体を生じる。  裸火禁止。  密閉系、粉塵防爆型電気設備および照明。 粉塵の堆積を防ぐ。  水噴霧、粉末消火薬剤、アルコール耐性泡消火薬剤、二酸化炭素を使用する。   

 粉塵の拡散を防ぐ! ミストの発生を防ぐ!  
  症状 予防 応急処置
吸入 咳。 めまい。 頭痛。  局所排気、または呼吸用保護具を使用する。  新鮮な空気、安静。 医療機関に連絡する。 
皮膚 吸収される可能性あり! 灼熱感。 発赤。 皮膚熱傷。  保護手袋。 保護衣。  洗い流してから水と石鹸で皮膚を洗浄する。 医療機関に連絡する。 
充血。 痛み。 重度の熱傷。  呼吸用保護具と併用して、安全ゴーグル、顔面シールドまたは眼用保護具を着用する。  数分間多量の水で洗い流し(できればコンタクトレンズをはずして)、医療機関に連絡する。 
経口摂取 灼熱感。 腹痛。 吐き気。 嘔吐。 下痢。 めまい。 頭痛。 ショック/虚脱。  作業中は飲食、喫煙をしない。 食事前に手を洗う。  安静。 吐かせない。 医療機関に連絡する。 

漏洩物処理 分類・表示
・すべての発火源を取り除く
・個人用保護具:自給式呼吸器付化学保護衣
・この物質を環境中に放出してはならない
・漏れた液やこぼれた液を、密閉式の容器にできる限り集める
・こぼれた物質を、ふた付きの 密閉式容器内に掃き入れる
 

国連GHS判定基準に準拠

 

輸送
国連分類
国連危険物分類(UN Hazard Class):6.1; 国連包装等級(UN Packing Group):II 

貯蔵
・食品や飼料、酸無水物、酸塩化物、塩基および酸化剤から離しておく
 
包装
・食品や飼料と一緒に輸送してはならない
・海洋汚染物質 
キシレノール(異性体混合物) ICSC: 0601
物理学的・化学的情報

物理的状態;外観
特徴的な臭気のある、白色~黄色の液体、または結晶。 

物理的危険性
粉末や顆粒状で空気と混合すると、粉塵爆発の可能性がある。 

化学的危険性
酸無水物、酸塩化物、塩基および酸化剤と反応する。 

化学式: C8H10O / (CH3)2C6H3OH
分子量: 122.2
・沸点:203-225℃
・融点:25-75℃
・密度:1.02-1.13 g/cm³
・水への溶解度(25℃) :4-8 g/100 ml
・蒸気圧:0.5-37 Pa (?℃)
・相対蒸気密度(空気=1):4.2
・引火点:61-95℃ (c.c.)
・発火温度:599℃
・爆発限界:1.4-? vol%(空気中)
・log Pow (オクタノール/水分配係数):2.23/2.36  


暴露・健康への影響

曝露経路
体内への吸収経路:吸入、経皮および経口摂取。 

短期曝露の影響
本物質は眼および皮膚に対して、腐食性を示す。 経口摂取すると、腐食性を示す。 本物質は、気道を刺激する。 「注」参照。 

吸入の危険性
20℃で気化したとき、空気中で有害濃度に達する速度は不明である。 

長期または反復曝露の影響
「注」参照。 


許容濃度
TLV: (吸入性画分及び蒸気) 1 ppm (TWA); (皮膚感作物質); A3(動物実験では発がん性が確認されているが、人との関連は不明な物質) 

環境
・水生生物に対して毒性がある
 

・この物質の、人の健康への影響に関するデータが不十分なので、最大の注意を払う必要がある
・健康への影響はフェノールや関連化合物の場合と類似している
・ICSC 0070参照
・このカードに記載された勧告事項は3,4-xylenol (CAS番号 95-65-8)、2,5-xylenol (CAS番号 95-87-4)、2,4-xylenol (CAS番号 105-67-9)、2,3-xylenol (CAS番号 526-75-0)、2,6-xylenol (CAS番号 576-26-1)にも適用される 

付加情報
  欧州分類
記号:T, N; R:24/25-34-51/53; S:(1/2)-26-36/37/39-45-61; Note:C 

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© 日本語版、国立医薬品食品衛生研究所、2021