« 検索結果一覧に戻る  
炭化カルシウムICSC: 0406 (4月 2017)
CAS登録番号: 75-20-7
国連番号: 1402
EINECS番号: 200-848-3

  一次災害 予防 消火活動
火災・爆発 不燃性だが、水または湿った空気に触れると引火性ガスを生じる。 多くの反応により、火災や爆発を生じることがある。  水と接触すると、火災および爆発の危険性がある。  水との接触禁止。  火花防止工具を使用する。 密閉系、粉塵防爆型電気設備および照明。 粉塵の堆積を防ぐ。  特殊粉末消火薬剤、乾燥砂を使用する。 他の消火薬剤は不可。  火災時:水を噴霧して容器類を冷却する。 直接水をかけない。 

 粉塵の拡散を防ぐ! 作業環境管理を厳密に!  
  症状 予防 応急処置
吸入 咳。 息苦しさ。 息切れ。 咽頭痛。  局所排気、または呼吸用保護具を使用する。  新鮮な空気、安静。 半座位。 直ちに医療機関に連絡する。 
皮膚 発赤。 皮膚熱傷。 痛み。  保護手袋。 保護衣。  汚染された衣服を脱がせる。 多量の水かシャワーで、皮膚を洗い流す。 直ちに医療機関に連絡する。 
充血。 痛み。 かすみ眼。 重度の熱傷。  粉末の場合には呼吸用保護具と併用して、安全ゴーグルまたは眼用保護具を着用する。  数分間多量の水で洗い流す(できればコンタクトレンズをはずす)。 直ちに医療機関に連絡する。 
経口摂取 息苦しさ。 ショック/虚脱。 他の症状については、「吸入」参照。  作業中は飲食、喫煙をしない。 食事前に手を洗う。  口をすすぐ。 吐かせない。 直ちに医療機関に連絡する。 

漏洩物処理 分類・表示
・すべての発火源を取り除く
・こぼれた物質を、ふた付きの 清浄な、乾燥容器内に掃き入れる
・残留分を、注意深く集める
・地域規則に従って保管・処理する
・水は使用しない
 

国連GHS判定基準に準拠

flam;flamecorrexcl mark;warn
水に触れると、自然発火するおそれのある、引火性ガスを発生
重篤な皮膚の薬傷・眼の損傷
呼吸器系への刺激のおそれ 

輸送
国連分類
国連危険物分類(UN Hazard Class):4.3; 国連包装等級(UN Packing Group):II 

貯蔵
・混触危険物質から離しておく
・「化学的危険性」参照
・乾燥
・密封
 
包装
・気密 
炭化カルシウム ICSC: 0406
物理学的・化学的情報

物理的状態;外観
特徴的な臭気のある、灰色の結晶、または黒色の塊状物。 

物理的危険性
 

化学的危険性
硝酸銀および銅塩との混合物は、衝撃に敏感である。 水分または水と接触すると、 激しく分解する。 高引火性で爆発性の高いアセチレンガス(ICSC 0089 参照)を生じる。 火災や爆発の危険を生じる。 塩素、臭素、ヨウ素、塩化水素、鉛、フッ化マグネシウム、過酸化ナトリウムおよび硫黄と反応する。 火災や爆発の危険を生じる。 塩化鉄(III)、酸化鉄(III)、塩化スズ(II)との混合物は、発火しやすく、激しく燃焼する。 

化学式: CaC2
分子量: 64.1
・融点:〜2300℃
・比重(水=1):2.22
・水への溶解度 : 反応する 


暴露・健康への影響

曝露経路
全ての曝露経路で重度の局所への影響。 

短期曝露の影響
本物質は眼、皮膚および気道に対して、腐食性を示す。 吸入すると、眼や気道に腐食の影響が現われてから肺水腫を引き起こすことがある。 「注」参照。 

吸入の危険性
拡散すると急速に、浮遊粒子が不快濃度に達することがある。 

長期または反復曝露の影響
 


許容濃度
 

環境
・環境中に放出しないように、強く勧告する
 

・水などの消火薬剤と激しく反応し、爆発性のガスを生成する
・肺水腫の症状は 2~3 時間経過するまで現われない場合が多く、安静を保たないと悪化する
・したがって、安静と経過観察が不可欠である
・ICSC 0089参照 

付加情報
  欧州分類
記号:F; R:15; S:(2)-8-43 

ILO, WHOおよびEUは、翻訳の質や正確性、あるいは本翻訳版の使用に関して責任を負うものではない。
© 日本語版、国立医薬品食品衛生研究所、2021