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ベンスリドICSC: 0383 (11月 2019)
CAS登録番号: 741-58-2
国連番号: 2783
EINECS番号: 212-010-4

  一次災害 予防 消火活動
火災・爆発 可燃性。 有機溶剤を含む液体製剤は、引火性のことがある。 火災時に、刺激性あるいは有毒なフュームやガスを放出する。    裸火禁止。    水噴霧、粉末消火薬剤、泡消火薬剤、二酸化炭素を使用する。   

 粉塵の拡散を防ぐ! 青少年や小児への曝露を避ける!  
  症状 予防 応急処置
吸入 縮瞳。 唾液分泌過剰。 流涙。 排尿。 下痢。 息切れ。 筋痙攣。 意識喪失。  局所排気、または呼吸用保護具を使用する。  新鮮な空気、安静。 医療機関に連絡する。 
皮膚 吸収される可能性あり! 掻痒。 発疹。 発赤。 痛み。 他の症状については、「吸入」参照。  保護手袋。  汚染された衣服を脱がせる。 洗い流してから水と石鹸で皮膚を洗浄する。 
充血。 痛み。 他の症状については、「吸入」参照。  安全眼鏡を着用する。  数分間多量の水で洗い流し(できればコンタクトレンズをはずして)、医療機関に連絡する。 
経口摂取 胃痙攣。 錯乱。 嘔吐。 脱力感。 他の症状については、「吸入」参照。  作業中は飲食、喫煙をしない。 食事前に手を洗う。  安静。 医療機関に連絡する。 

漏洩物処理 分類・表示
・個人用保護具:空気中濃度に応じた粒子用フィルター付マスク
・下水に流してはならない
・こぼれた物質を、ふた付きの 密閉式容器内に掃き入れる
・湿らせてもよい場合は、粉塵を避けるために湿らせてから掃き入れる
・残留分を、注意深く集める
・地域規則に従って保管・処理する
 

国連GHS判定基準に準拠

skull;toxicenviro;aqua
飲み込むと有毒
長期的影響により、水生生物に非常に強い毒性 

輸送
国連分類
国連危険物分類(UN Hazard Class):6.1; 国連包装等級(UN Packing Group):III 

貯蔵
・消火により生じる流出物を収容するための用意
・食品や飼料から離しておく
 
包装
・食品や飼料と一緒に輸送してはならない 
ベンスリド ICSC: 0383
物理学的・化学的情報

物理的状態;外観
無色~白色の結晶。 

物理的危険性
 

化学的危険性
加熱や燃焼により、分解する。 リン酸化物、イオウ酸化物などの有毒で刺激性のフュームを生じる。 銅を侵す。 

化学式: C14H24NO4PS3
分子量: 397.5
・融点:34℃
・比重(水=1):1.2
・水への溶解度(20℃) :0.0025 g/100 ml (ほとんど溶けない)
・蒸気圧:<0.001 Pa (20℃)
・200℃で分解する
・引火点:157℃ (o.c.)
・log Pow (オクタノール/水分配係数):4.22  


暴露・健康への影響

曝露経路
体内への吸収経路:エアロゾルの吸入、経皮および経口摂取。 

短期曝露の影響
神経系に影響を与えることがある。 痙攣および呼吸不全を生じることがある。 コリンエステラーゼ阻害。 曝露すると、死を引き起こすことがある。 これらの影響は、遅れて現われることがある。 医学的な経過観察が必要である。 「注」参照。 

吸入の危険性
20℃ではほとんど気化しない。しかしとくに粉末状の場合、噴霧もしくは拡散すると、浮遊粒子が急速に有害濃度に達することがある。 

長期または反復曝露の影響
コリンエステラーゼ阻害。 影響が蓄積される可能性がある。 「一次災害/急性症状」参照。 


許容濃度
 

環境
・水生生物に対して強い毒性がある
・環境に有害な場合がある。土壌へ残存への影響にとくに注意すること
・通常の使用法でも、環境中へ放出される
・不適切な廃棄などによる、さらなる放出を避けるよう十分注意すること
 

・製剤に溶剤が使用されている場合は、その溶剤のICSCも参照のこと。
・市販の製剤に用いられている溶剤が、この物質の物性および毒性を変化させることがある 

付加情報
  欧州分類
H302; H400; H410 

ILO, WHOおよびEUは、翻訳の質や正確性、あるいは本翻訳版の使用に関して責任を負うものではない。
© 日本語版、国立医薬品食品衛生研究所、2021