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2,6-ジアミノトルエンICSC: 0340 (10月 2001)
1,3-ジアミノ-2-メチルベンゼン
2,6-トルエンジアミン
CAS登録番号: 823-40-5
EINECS番号: 212-513-9

  一次災害 予防 消火活動
火災・爆発 可燃性。    裸火禁止。    水噴霧、泡消火薬剤、乾燥粉末消火剤を使用する。   

 あらゆる接触を避ける!  
  症状 予防 応急処置
吸入 紫色(チアノーゼ)の唇、爪および皮膚。 咳。 めまい。 頭痛。 息切れ。 錯乱。 痙攣。 吐き気。 意識喪失。  換気、局所排気、または呼吸用保護具を使用する。  新鮮な空気、安静。 人工呼吸が必要なことがある。 医療機関に連絡する。 
皮膚 発赤。  保護手袋。 保護衣。  汚染された衣服を脱がせる。 多量の水かシャワーで、皮膚を洗い流す。 
充血。 痛み。  安全ゴーグルを着用する。  数分間多量の水で洗い流し(できればコンタクトレンズをはずして)、医療機関に連絡する。 
経口摂取 他の症状については、「吸入」参照。  作業中は飲食、喫煙をしない。 食事前に手を洗う。  口をすすぐ。 コップ1、2杯の水を飲ませる。 医療機関に連絡する。 

漏洩物処理 分類・表示
・個人用保護具:有害粒子用P2フィルター付マスク
・この物質を環境中に放出してはならない
・こぼれた物質を、ふた付きの容器内に掃き入れる
・湿らせてもよい場合は、粉塵を避けるために湿らせてから掃き入れる
・残留分を、注意深く集める
・地域規則に従って保管・処理する
 

国連GHS判定基準に準拠

 

輸送
国連分類
 

貯蔵
・密封
 
包装
 
2,6-ジアミノトルエン ICSC: 0340
物理学的・化学的情報

物理的状態;外観
無色の結晶。 空気に曝露すると茶色になる。 

物理的危険性
 

化学的危険性
燃焼すると、窒素酸化物の有毒なフュームを生成する。 

化学式: C6H3CH3(NH2)2 / C7H10N2
分子量: 122
・沸点:289℃
・融点:105-106℃
・水への溶解度 : 溶けにくい
・蒸気圧:2.13 kPa (150℃)  


暴露・健康への影響

曝露経路
体内への吸収経路:吸入、経皮および経口摂取。 

短期曝露の影響
本物質は、眼、皮膚および気道を刺激する。 血管に影響を与えることがある。 メトヘモグロビン生成を生じることがある。 これらの影響は、遅れて現われることがある。 医学的な経過観察が必要である。 

吸入の危険性
20℃ではほとんど気化しない。しかし拡散すると、浮遊粒子が急速に有害濃度に達することがある。 

長期または反復曝露の影響
反復または長期の皮膚への接触により、皮膚炎を引き起こすことがある。 反復または長期の接触により、皮膚感作を引き起こすことがある。 


許容濃度
 

環境
・水生生物に対して毒性がある
 

・この物質により中毒を起こした場合は、特別の処置が必要であるため、指示のもとに適切な手段をとれるようにしておく
・曝露の程度によっては、定期検診を勧める 

付加情報
  欧州分類
記号:Xn, N; R:21/22-43-51/53-68; S:(2)-24-36/37-61 

ILO, WHOおよびEUは、翻訳の質や正確性、あるいは本翻訳版の使用に関して責任を負うものではない。
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