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マグネシウム粉末(自然発火性)ICSC: 0289 (11月 2019)
CAS登録番号: 7439-95-4
国連番号: 1418
EINECS番号: 231-104-6

  一次災害 予防 消火活動
火災・爆発 引火性が高い。 火災時に、刺激性あるいは有毒なフュームやガスを放出する。 空気に触れると、自然発火することがある。  空気中で粒子が細かく拡散して、爆発性の混合気体を生じる。  裸火禁止、火花禁止、禁煙。 水分またはその他の物質との接触禁止。  粉塵の拡散を防ぐ。 密閉系、粉塵防爆型電気設備および照明。 帯電を防ぐ(例えばアースを使用)。  乾燥砂、特殊粉末消火薬剤を使用する。 水は不可。 他の消火薬剤は不可。 「注」参照。
   

   
  症状 予防 応急処置
吸入 咳。 咽頭痛。 息切れ。  局所排気、または呼吸用保護具を使用する。  新鮮な空気、安静。 
皮膚 発赤。  保護手袋。  汚染された衣服を脱がせる。 多量の水かシャワーで、皮膚を洗い流す。 
充血。 痛み。  安全ゴーグルを着用する。  数分間多量の水で洗い流し(できればコンタクトレンズをはずして)、医療機関に連絡する。 
経口摂取 口腔内の灼熱感。  作業中は飲食、喫煙をしない。  口をすすぐ。 

漏洩物処理 分類・表示
・すべての発火源を取り除く
・専門家に相談する!
・個人用保護具:空気中濃度に応じた粒子用フィルター付マスク
・こぼれた物質を、ふた付きの 乾燥容器内に掃き入れる
・残留分を、注意深く集める
・地域規則に従って保管・処理する
・下水に流してはならない
 

国連GHS判定基準に準拠

flam;flame
水に触れると引火性のガスを生成する
空気に触れると、自然発火 

輸送
国連分類
国連危険物分類(UN Hazard Class):4.3; 国連の副次的危険性による分類(UN Subsidiary Risks):4.2; 国連包装等級(UN Packing Group):I、II、III 

貯蔵
・耐火設備
・乾燥
・密封
・他の混触危険物質から離しておく
 
包装
・気密 
マグネシウム粉末(自然発火性) ICSC: 0289
物理学的・化学的情報

物理的状態;外観
灰色の粉末。 

物理的危険性
微粉化すると、空気中で発火する。 粉末や顆粒状で空気と混合すると、粉塵爆発の可能性がある。 乾燥状態では、撹拌、圧気輸送、注入などにより、静電気を帯びることがある。 

化学的危険性
空気および水分に触れると、自然発火することがある。 刺激性あるいは有毒なフュームを生じる。 酸化剤および他の多くの物質と反応する。 水分および酸と反応する。 引火性/爆発性ガス(水素-ICSC 0001 参照)を生じる。 火災や爆発の危険を生じる。 

化学式: Mg
原子量: 24.3
・沸点:1100℃
・融点:649℃
・密度:1.7 g/cm³
・水への溶解度 : 反応する
・発火温度:473 ℃
・爆発限界: vol%(空気中)「注」参照 


暴露・健康への影響

曝露経路
体内への吸収経路:粉塵の吸入。 

短期曝露の影響
本物質は、眼および気道を刺激する。 

吸入の危険性
拡散すると急速に、浮遊粒子が不快濃度に達することがある。 

長期または反復曝露の影響
粉塵粒子への反復または長期の曝露により、肺が冒されることがある。 


許容濃度
 

環境
・本物質の環境への影響は、十分に調べられているが顕著な影響は見出されなかった 

・激しい炎をあげて燃焼する
・眼の損傷を避けるためにマグネシウムの炎を直接見てはならない
・爆発限界:爆発下限界(LEL) 0.03 kg/m3
・ICSC 0701参照
・水、二酸化炭素、ハロン、粉末消火薬剤および泡消火薬剤などの消火薬剤と、激しく反応する 

付加情報
  欧州分類
H250; H260 

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© 日本語版、国立医薬品食品衛生研究所、2021