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メタクリル酸エチルICSC: 0272 (11月 2003)
CAS登録番号: 97-63-2
国連番号: 2277
EINECS番号: 202-597-5

  一次災害 予防 消火活動
火災・爆発 引火性が高い。  蒸気/空気の混合気体は、爆発性である。  裸火禁止、火花禁止、禁煙。 強酸化剤との接触禁止。  密閉系、換気、防爆型電気設備および照明設備。 充填、取り出し、取り扱い時に圧縮空気を使用してはならない。  粉末消火薬剤、AFFF(水性膜泡消火薬剤)、泡消火薬剤、二酸化炭素を使用する。  火災時:水を噴霧して容器類を冷却する。 

 あらゆる接触を避ける!  
  症状 予防 応急処置
吸入 咽頭痛。 咳。  換気を使用する。 局所排気、または呼吸用保護具を使用する。  新鮮な空気、安静。 医療機関に連絡する。 
皮膚 発赤。 痛み。  保護衣。 保護手袋。  汚染された衣服を脱がせる。 洗い流してから水と石鹸で皮膚を洗浄する。 医療機関に連絡する。 
流涙。 充血。 痛み。  呼吸用保護具と併用して、安全ゴーグルまたは眼用保護具を着用する。  数分間多量の水で洗い流し(できればコンタクトレンズをはずして)、医療機関に連絡する。 
経口摂取 嘔吐。 腹痛。 下痢。 吐き気。  作業中は飲食、喫煙をしない。  口をすすぐ。 コップ1、2杯の水を飲ませる。 吐かせない。 医療機関に連絡する。 

漏洩物処理 分類・表示
・すべての発火源を取り除く
・危険区域から立ち退く!
・専門家に相談する!
・個人用保護具:化学保護衣および空気中濃度に応じた有機ガスおよび蒸気用フィルター付マスク
・換気
・漏れた液を、密閉式の容器に集める
・残留液を、砂または不活性吸収剤に吸収させる
・地域規則に従って保管・処理する
 

国連GHS判定基準に準拠

 

輸送
国連分類
国連危険物分類(UN Hazard Class):3; 国連包装等級(UN Packing Group):II 

貯蔵
・耐火設備
・強酸化剤から離しておく
・冷所
・暗所に保管
・安定化した状態でのみ貯蔵
 
包装
 
メタクリル酸エチル ICSC: 0272
物理学的・化学的情報

物理的状態;外観
特徴的な臭気のある、無色の液体。 

物理的危険性
この蒸気は空気とよく混合し、爆発性混合物を生成しやすい。 蒸気は抑制されておらず、重合して排気孔を塞ぐことがある。 

化学的危険性
加温や光の影響、強酸化剤との接触により、 激しく重合することがある。 

化学式: CH2=C(CH3)COO(C2H5) / C6H10O2
分子量: 114.2
・沸点:117℃
・融点:-75℃
・比重(水=1):0.91
・水への溶解度 : 溶けにくい
・蒸気圧:2 kPa (20℃)
・相対蒸気密度(空気=1):3.9
・20℃での蒸気/空気混合気体の相対密度(空気=1):1.01
・引火点:20℃ (o.c.)
・発火温度:450℃
・爆発限界:1.8-? vol%(空気中)
・log Pow (オクタノール/水分配係数):1.94  


暴露・健康への影響

曝露経路
体内への吸収経路:蒸気の吸入。 

短期曝露の影響
催涙性。 本物質は、眼、皮膚および気道を刺激する。 

吸入の危険性
20℃で気化したとき、空気中で有害濃度に達する速度は不明である。 

長期または反復曝露の影響
反復または長期の接触により、皮膚感作を引き起こすことがある。 


許容濃度
MAK 皮膚感作 (SH); 

環境
 

・添加された安定剤や抑制剤がこの物質の毒性に影響を与える可能性があるので、専門家に相談する
・作業衣を家に持ち帰ってはならない 

付加情報
  欧州分類
記号:F, Xi; R:11-36/37/38-43; S:(2)-9-16-29-33; Note:D 

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