« 検索結果一覧に戻る  
アルシンICSC: 0222 (5月 2018)
ヒ化水素
水素化ヒ素
アルサン
CAS登録番号: 7784-42-1
国連番号: 2188
EINECS番号: 232-066-3

  一次災害 予防 消火活動
火災・爆発 引火性がきわめて高い。  気体/空気の混合気体は、爆発性である。 爆発性。  裸火禁止、火花禁止、禁煙。  密閉系、換気、防爆型電気設備および照明設備。 液状であれば、帯電を防ぐ(例えばアースを使用)。 摩擦や衝撃を与えない。  供給源を遮断する。それが不可能で、かつ周辺に危険が及ばなければ、燃え尽きるにまかせる。その他の場合は粉末消火剤、二酸化炭素を用いて消火する。  火災時:水を噴霧して圧力容器を冷却する。 安全な場所から消火作業を行う。 

 あらゆる接触を避ける! いずれの場合も医師に相談! 
  症状 予防 応急処置
吸入 腹痛。 錯乱。 めまい。 頭痛。 吐き気。 息切れ。 嘔吐。 脱力感。 症状は遅れて現われることがある。 「注」参照。  換気、局所排気、または呼吸用保護具を使用する。  新鮮な空気、安静。 直ちに医療機関に連絡する。 
皮膚 液体に触れた場合:凍傷。  保温手袋。 保護衣。  凍傷の場合:多量の水で洗い流し、衣服は脱がせない。 直ちに医療機関に連絡する。 
液体に触れた場合:凍傷。  呼吸用保護具と併用して、顔面シールドまたは眼用保護具を着用する。  数分間多量の水で洗い流し(できればコンタクトレンズをはずして)、医療機関に連絡する。 
経口摂取   作業中は飲食、喫煙をしない。   

漏洩物処理 分類・表示
・危険区域から立ち退く!
・専門家に相談する!
・個人用保護具:自給式呼吸器付気密化学保護衣
・すべての発火源を取り除く
・液体に向けて水を噴射してはならない
・この物質を環境中に放出してはならない
 

国連GHS判定基準に準拠

cylinder;gasflam;flameskull;toxiccancer;health haz
注意喚起語:危険
加圧ガス;熱すると爆発のおそれ
極めて引火性の高いガス
吸入すると、生命に危険
発がんのおそれ
血液の障害 

輸送
国連分類
国連危険物分類(UN Hazard Class):2.3; 国連の副次的危険性による分類(UN Subsidiary Risks):2.1 

貯蔵
・建物内にある場合、耐火設備
・冷所
・床面に沿って換気
 
包装
 
アルシン ICSC: 0222
物理学的・化学的情報

物理的状態;外観
特徴的な臭気のある、無色の 圧縮 液化気体。 

物理的危険性
気体は空気より重く、地面に沿って移動し、遠距離発火の可能性がある。 流動、撹拌などにより、静電気が発生することがある。 

化学的危険性
加熱や光および水分の影響下で、分解する。 有毒なヒ素フュームを生じる。 強酸化剤と反応する。 爆発の危険を生じる。 衝撃を加えると、または摩擦を加えると、または振動を加えると、 爆発的に分解することがある。 

化学式: AsH3
分子量: 77.9
・沸点:-62℃
・融点:-116℃
・水への溶解度 (20℃) :20 ml/100ml (ごくわずかに溶ける)
・蒸気圧:1043 kPa (20℃)
・相対蒸気密度(空気=1):2.7
・引火点:引火性気体
・爆発限界:4.5-78 vol%(空気中) 


暴露・健康への影響

曝露経路
体内への吸収経路:吸入。 

短期曝露の影響
この液体が急速に気化すると、凍傷を引き起こすことがある。 血管に影響を与えることがある。 赤血球破壊を生じることがある。 これらの影響は、遅れて現われることがある。 医学的な経過観察が必要である。 「注」参照。 曝露すると、死を引き起こすことがある。 

吸入の危険性
容器を開放すると、空気中でこの気体は、きわめて急速に有害濃度に達する。 

長期または反復曝露の影響
人で発がん性を示す。 


許容濃度
TLV: 0.005 ppm (TWA); 

環境
・環境中に放出しないように、強く勧告する
 

・毒性の症状は、2~3時間あるいは数日経過するまで現れない
・圧力容器が漏出しているときは、気体が液状で漏れるのを防ぐため、洩れ口を上にする
・ICSC 0013参照 

付加情報
  欧州分類
 

ILO, WHOおよびEUは、翻訳の質や正確性、あるいは本翻訳版の使用に関して責任を負うものではない。
© 日本語版、国立医薬品食品衛生研究所、2021