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ヘキサクロロフェンICSC: 0161 (6月 2012)
HCP
CAS登録番号: 70-30-4
国連番号: 2875
EINECS番号: 200-733-8

  一次災害 予防 消火活動
火災・爆発 可燃性。 火災時に、刺激性あるいは有毒なフュームやガスを放出する。    裸火禁止。    水噴霧、粉末消火薬剤、泡消火薬剤、二酸化炭素を使用する。   

 あらゆる接触を避ける! 授乳期の女性への曝露を避ける! いずれの場合も医師に相談! 
  症状 予防 応急処置
吸入   局所排気、または呼吸用保護具を使用する。  新鮮な空気、安静。 
皮膚 吸収される可能性あり! 「経口摂取」参照。  保護手袋。 保護衣。  汚染された衣服を脱がせる。 洗い流してから水と石鹸で皮膚を洗浄する。 医療機関に連絡する。 
充血。  顔面シールドを着用する。  多量の水で洗い流す(できればコンタクトレンズをはずす)。 
経口摂取 吐き気。 嘔吐。 下痢。 嗜眠。 血圧低下。 痙攣。 「短期曝露の影響」参照。
症状は、遅れて現われることがある。 
作業中は飲食、喫煙をしない。  口をすすぐ。 安静。 水に活性炭を懸濁した液を飲ませる。 直ちに医療機関に連絡する。 

漏洩物処理 分類・表示
・個人用保護具:空気中濃度に応じた粒子用フィルター付マスク
・この物質を環境中に放出してはならない
・こぼれた物質を、ふた付きの 密閉式容器内に掃き入れる
・湿らせてもよい場合は、粉塵を避けるために湿らせてから掃き入れる
・残留分を、注意深く集める
・地域規則に従って保管・処理する
 

国連GHS判定基準に準拠

skull;toxiccancer;health hazenviro;aqua
飲み込むと有毒
皮膚に接触すると有害
アレルギー性皮膚炎を起こすおそれ
生殖能または胎児への、悪影響のおそれの疑い
授乳中の子に害を及ぼすおそれ
神経系および視神経の障害のおそれ
長期または反復曝露による神経系および視神経の障害のおそれ
長期的影響により、水生生物に非常に強い毒性 

輸送
国連分類
国連危険物分類(UN Hazard Class):6.1; 国連包装等級(UN Packing Group):III 

貯蔵
・食品や飼料から離しておく
・排水管や下水管へのアクセスのない場で貯蔵する
・消火により生じる流出物を収容するための用意
 
包装
・食品や飼料と一緒に輸送してはならない 
ヘキサクロロフェン ICSC: 0161
物理学的・化学的情報

物理的状態;外観
無臭の 白色の 結晶性粉末。 

物理的危険性
 

化学的危険性
加熱や燃焼により、分解する。 塩化水素などの有毒で刺激性のフュームを生じる。 強酸化剤と反応する。 

化学式: C13H6Cl6O2 / C6H(OH)Cl3CH2Cl3(OH)C6H
分子量: 406.9
・融点:164-165℃
・水への溶解度 : 溶けない
・log Pow (オクタノール/水分配係数):7.54(計算値) 


暴露・健康への影響

曝露経路
体内への吸収経路:経皮および経口摂取。 

短期曝露の影響
神経系および視神経に影響を与えることがある。 心臓障害、呼吸不全および失明を生じることがある。 これらの影響は、48時間後までに現われることがある。 医学的な経過観察が必要である。 

吸入の危険性
拡散すると急速に、浮遊粒子が不快濃度に達することがある。 

長期または反復曝露の影響
反復または長期の皮膚への接触により、皮膚炎を引き起こすことがある。 反復または長期の接触により、皮膚感作を引き起こすことがある。 神経系および視神経に影響を与えることがある。 組織損傷および失明を生じることがある。 人で生殖・発生毒性を引き起こすことがある。 


許容濃度
 

環境
・水生生物に対して強い毒性がある
・食物連鎖において、たとえば水生生物で生物濃縮が起こることがある
・水生環境中で、長期にわたる影響を及ぼすことがある
・環境中に放出しないように、強く勧告する
 

 

付加情報
  欧州分類
記号:T, N; R:24/25-50/53; S:(1/2)-20-37-45-60-61 

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