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アリルアルコールICSC: 0095 (12月 2022)
2-プロペン-1-オール
プロペニルアルコール
2‐プロペン‐1‐オール
CAS登録番号: 107-18-6
国連番号: 1098
EINECS番号: 203-470-7

  一次災害 予防 消火活動
火災・爆発 引火性が高い。  蒸気/空気の混合気体は、爆発性である。 「化学的危険性」参照。
 
裸火禁止、火花禁止、禁煙。  密閉系、換気、防爆型電気設備および照明設備。 充填、取り出し、取り扱い時に圧縮空気を使用してはならない。  アルコール耐性泡消火薬剤、大量の水、粉末消火薬剤、二酸化炭素を使用する。  火災時:水を噴霧して容器類を冷却する。 

 作業環境管理を厳密に! ミストの発生を防ぐ!  
  症状 予防 応急処置
吸入 頭痛。 吐き気。 嘔吐。 筋痙攣。 筋肉痛。  換気、局所排気、または呼吸用保護具を使用する。  新鮮な空気、安静。 医療機関に連絡する。 
皮膚 吸収される可能性あり! 発赤。 痛み。 「吸入」参照。  保護手袋。 保護衣。  洗い流してから水と石鹸で皮膚を洗浄する。 汚染された衣服を脱がせる。 皮膚刺激が起きた場合は、医療機関に連絡する。 応急処置を行うときは、保護手袋を着用する。 
充血。 痛み。  呼吸用保護具と併用して、顔面シールドまたは眼用保護具を着用する。  数分間多量の水で洗い流し(できればコンタクトレンズをはずして)、医療機関に連絡する。 
経口摂取 腹痛。 「吸入」参照。
 
作業中は飲食、喫煙をしない。 食事前に手を洗う。  口をすすぐ。 コップ1、2杯の水を飲ませる。 安静。 直ちに医療機関に連絡する。 

漏洩物処理 分類・表示
・すべての発火源を取り除く
・個人用保護具:自給式呼吸器付完全保護衣
・この物質を環境中に放出してはならない
・漏れた液を、密閉式の 気密容器に集める
・残留液を、砂または不活性吸収剤に吸収させる
・地域規則に従って保管・処理する
・下水に流してはならない
 

国連GHS判定基準に準拠

flam;flameskull;toxicenviro;aqua
引火性の高い液体/蒸気
飲み込んだり、皮膚に接触または吸入すると有毒
皮膚刺激
重度の眼刺激
呼吸器への刺激のおそれ
水生生物に、非常に強い毒性 

輸送
国連分類
国連危険物分類(UN Hazard Class):6.1; 国連の副次的危険性による分類(UN Subsidiary Risks):3; 国連包装等級(UN Packing Group):I 

貯蔵
・耐火設備
・冷所
・強酸化剤および食品や飼料から離しておく
・消火により生じる流出物を収容するための用意
・排水管や下水管へのアクセスのない場で貯蔵する
 
包装
・破損しない包装
・破損しやすい包装のものは密閉式の破損しない容器に入れる
・食品や飼料と一緒に輸送してはならない 
アリルアルコール ICSC: 0095
物理学的・化学的情報

物理的状態;外観
刺激臭のある、無色の液体。 

物理的危険性
この蒸気は空気とよく混合し、爆発性混合物を生成しやすい。 

化学的危険性
四塩化炭素、硝酸およびクロロスルホン酸と反応する。 火災や爆発の危険を生じる。 加熱すると、分解する。 刺激性のフュームを生じる。 

化学式: C3H6O / CH2=CHCH2OH
分子量: 58.1
・沸点:97℃
・融点:-129℃
・比重(水=1):0.9
・水への溶解度(20℃) :>1000 g/l (非常によく溶ける)
・蒸気圧:2.5 kPa (20℃)
・相対蒸気密度(空気=1):2.0
・20℃での蒸気/空気混合気体の相対密度(空気=1):1.03
・引火点:21℃ (c.c.)
・発火温度:378℃
・爆発限界:2.5-18.0 vol%(空気中)
・log Pow (オクタノール/水分配係数):0.17  


暴露・健康への影響

曝露経路
体内への吸収経路:蒸気の吸入、経皮および経口摂取。 

短期曝露の影響
本物質は、眼、皮膚および気道を刺激する。 筋肉に影響を与えることがある。 筋収縮を生じることがある。 これらの影響は、遅れて現われることがある。 

吸入の危険性
20℃で気化すると空気は汚染されて、 きわめて急速に、有害濃度に達することがある。 

長期または反復曝露の影響
肝臓および腎臓に影響を与え、機能障害を生じることがある。 


許容濃度
TLV: 0.5 ppm (TWA); (皮膚); A4(人における発がん性が分類できていない物質).
EU-OEL: 4.8 mg/m3, 2 ppm (TWA); 12.1 mg/m3, 5 ppm (STEL); (皮膚);.
MAK: 皮膚吸収 (H); 発がん性カテゴリー: 3; 

環境
・水生生物に対して強い毒性がある
・環境中に放出しないように、強く勧告する
 

・曝露の程度によっては、定期検診を勧める
・許容濃度を超えても、臭気として十分に感じないので注意すること 

付加情報
  欧州分類
 

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© 日本語版、国立医薬品食品衛生研究所、2021