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亜酸化窒素ICSC: 0067 (6月 2015)
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笑気
一酸化二窒素
亜酸化窒素
CAS登録番号: 10024-97-2
国連番号: 1070 (圧縮)
EINECS番号: 233-032-0

  一次災害 予防 消火活動
火災・爆発 不燃性だが、他の物質の燃焼を助長する。 火災時に、刺激性あるいは有毒なフュームやガスを放出する。  火災および爆発の危険性がある。 「化学的危険性」参照。
 
可燃性物質との接触禁止。  密閉系、換気、防爆型電気設備および照明設備。  周辺の火災時には、適切な消火剤を使用する。  火災時:水を噴霧して圧力容器を冷却する。 安全な場所から消火作業を行う。 

 作業環境管理を厳密に!  
  症状 予防 応急処置
吸入 多幸感。 嗜眠。 めまい。 意識喪失。  換気を使用する。 局所排気、または呼吸用保護具を使用する。  新鮮な空気、安静。 医療機関に連絡する。 
皮膚 液体に触れた場合:凍傷。  保温手袋。  凍傷の場合:多量の水で洗い流し、衣服は脱がせない。 医療機関に連絡する。 
液体に触れた場合:凍傷。  呼吸用保護具と併用して、安全ゴーグルまたは眼用保護具を着用する。  数分間多量の水で洗い流し(できればコンタクトレンズをはずして)、医療機関に連絡する。 
経口摂取      

漏洩物処理 分類・表示
・危険区域から立ち退く!
・専門家に相談する!
・個人用保護具:自給式呼吸器
・換気
・液体に向けて水を噴射してはならない
・液体の場合:おがくずや可燃性物質に吸収させてはならない
 

国連GHS判定基準に準拠

flam circlecylinder;gasexcl mark;warncancer;health haz
発火または火災助長のおそれ;酸化剤
加圧ガス;熱すると爆発のおそれ
眠気やめまいのおそれ
生殖能または胎児への、悪影響のおそれ
吸入長期または反復曝露による血液および神経系障害 

輸送
国連分類
国連危険物分類(UN Hazard Class):2.2; 国連の副次的危険性による分類(UN Subsidiary Risks):5.1 

貯蔵
・建物内にある場合、耐火設備
・還元剤および可燃性物質から離しておく
・冷所
 
包装
 
亜酸化窒素 ICSC: 0067
物理学的・化学的情報

物理的状態;外観
特徴的な臭気のある、無色の 圧縮 液化気体。 

物理的危険性
気体は空気より重く、低くなった場所では、滞留して酸素欠乏を引き起こすことがある。 

化学的危険性
本物質は、300℃以上で強酸化剤。 還元剤およびある種の可燃性物質と 激しく反応する。 火災や爆発の危険を生じる。 

化学式: N2O
分子量: 44.0
・沸点:-88.5℃
・融点:-90.8℃
・密度 (液体の沸点において):1.28 kg/l
・水への溶解度(20℃) :1.2 g/l
・蒸気圧:5060 kPa (20℃)
・相対蒸気密度(空気=1):1.53  


暴露・健康への影響

曝露経路
体内への吸収経路:吸入。 

短期曝露の影響
液体は、凍傷を引き起こすことがある。 中枢神経系に影響を与えることがある。 意識低下を生じることがある。 

吸入の危険性
容器を開放すると、空気中でこの気体は、きわめて急速に有害濃度に達する。 

長期または反復曝露の影響
骨髄および神経系に影響を与えることがある。 人で生殖毒性を引き起こすことがある。 


許容濃度
TLV: 50 ppm (TWA); A4(人における発がん性が分類できていない物質).
MAK: 180 mg/m3;100 ppm; ピーク曝露限度カテゴリー: II(2); 妊娠中のリスクグループ: C; 

環境
 

・圧力容器が漏出しているときは、気体が液状で漏れるのを防ぐため、洩れ口を上にする
・他の国連番号: 2201 冷却液体 

付加情報
  欧州分類
 

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© 日本語版、国立医薬品食品衛生研究所、2021