ILOサマーキャリアセミナー開催

「マンデートに共感できるか」自問を 現役職員がエール

ニュース記事 | 2022/08/04
ILO駐日事務所と外務省は7月29日午後、東京都渋谷区の国連大学でILOサマーキャリアセミナーを開催しました。JPO(ジュニア・プロフェッショナル・オフィサー、各国政府が費用を負担し国際機関が若手人材を受け入れる制度)出身のILO職員が業務内容ややりがいなどを説明。オンライン視聴者を含むおよそ60人はメモを取りながら熱心に聞き入っていました。

冒頭で、駐日代表の高﨑真一は「最近、若い世代の間で国際機関への関心の高まりを感じる。今日も積極的に参加を」とあいさつ。外務省国際協力局の松居眞司専門機関室長も「国際機関に入る間口は多様なのでぜひチャレンジしてほしい」と激励しました。

この日は現役職員として、駐日事務所プログラム・コーディネーターの小林有紀、ネパール事務所プロジェクト・テクニカル・オフィサーの及部周介(バーチャル参加)が登壇。小林は、ILO をはじめとする国際機関を目指すにあたり、「まずはそのマンデートに共感できるかをぜひ考えて」と話し、「入ったら終わりではなく、常に勉強。ぜひ専門的な力や知識を身に付けてほしい」とエールを送りました。また、ヨルダン事務所での経験を踏まえ、「(フィールドでの仕事は)現場に近く、何が課題か実感できる」と語り、自分の活動の成果がすぐに見られるのも魅力だ、と話しました。

及部は、ILOについて「多様性があり、成長機会が多い。皆が常に新しい知識を取り入れようとしている」と説明。会場からの「(国連職員のポストは競争率が高いと聞くが)どのように『生き残り戦略』を立てているのか」という質問には、「単にコーヒーを飲むだけ(のネットワーキング)ではなく、仕事へのアプローチを通して自分の魅力を知ってもらい、『こういう人が欲しい』と思ってもらえるようなパフォーマンスを仕事で見せることが大事」と伝えました。

ILOの空席は随時本部ウェブサイトで公開しています。また、外務省国際機関人事センターの国際機関等の空席情報ページ一覧もご参照ください。

「(フィールドでの仕事は)現場に近く、何が課題か実感できる」と話す駐日事務所プログラム・コーディネーターの小林有紀

オンラインでの参加者含め約60人が参加した=いずれも2022年7月29日午後2時すぎ、東京都渋谷区の国連大学