技能イノベーション・ファシリティー

第1回技能課題イノベーション募集中(応募締切:2020年4月13日)

ニュース記事 | 2020/01/29
技能イノベーション・ファシリティー

 技能体系は、ますます動的になり、流動的な労働市場と社会情勢に応える必要に迫られています。仕事の世界が絶えず変化する中、技能開発の複雑さや流動性、予測不能性も増しています。技能が直面している今日の課題に対処するには、より動的で総合的な技能と生涯学習の生態系が求められます。このためには革新的な取り組みが必要なことを認め、ILOはそのような取り組みを支援する技能イノベーション・ファシリティーの構築を開始しました。ファシリティーは、ILOの「就労のための技能知識共有プラットフォーム」を土台とし、それぞれが直面している問題に対する解決策を探す場として機能する各種ツール、資料、イベント情報などを共有する技能イノベーション・コネクションも開設します。

第1回技能課題イノベーション募集要項

 ファシリティーは技能に関わる課題に対処する革新的なアイデアや解決策を特定し、有望なものを試してみることを目的としています。活動の一環として、このような革新的なアイデアや解決策を広く一般の人々及び組織から募ることとしました。◇革新的な提供・評価パートナーシップを通じて職業教育・訓練プログラムの有効性を高める方法、◇革新的な職場内学習イニシアチブを通じて従業員の知識や技能、特性の育成・認定を向上させる方法、◇企業が労働者の技能をより良く活用できるようにする方法、◇技能ニーズや労働市場の趨勢に関するデータ及び情報の収集、分析、管理、利用を改善する方法、◇移民や難民、障害者、若者、女性などといった十分に代表されていない集団の訓練及び就労を改善する方法、◇失業者に対する職業訓練、求職支援、就労斡旋の総合的な提供を通じて積極的労働市場計画の提供を向上させる方法、◇地域、産業別、地元レベルでの技能ミスマッチに対処する複数利害関係者による新たな革新的パートナーシップを構築する方法など、様々なアイデアを募集しています。

 第1回の募集期限は2020年4月13日です。応募言語は英仏西語のいずれかになります。優勝者の発表は2020年5月14日です。優勝者には2020年9月から最長1年間かけて、提案する解決策を設計し試すための賞金5万ドルと技術的な支援などが提供されます。

 ジュネーブのILO本部では、2020年1月29日に募集開始を記念した式典が開催されました。


 詳しくは第1回技能課題イノベーションの英語募集要項をご覧ください。