児童労働反対音楽イニシアチブ

児童労働なくし「愛をつなげて」 荻野目さんMV公開

記者発表 | 2022/06/06
6月12日の児童労働反対世界デーを前に、歌手の荻野目洋子さんが作詞・作曲した「宝石 ~愛のうた」のミュージックビデオ(MV)を公開しました。


 荻野目さんはILOの「児童労働反対音楽イニシアチブ」の参加アーティストの1 人として2021年12月からILOの啓発活動に協力しています。同イニシアチブは、ILOが2013年に国際音楽連盟(JMI)などと始めたキャンペーンで、コンサートや音楽教育を通じて児童労働に対する認識向上を行っています。
 
「宝石 〜愛のうた 」で、荻野目さんは、全ての子どもが⽣まれた時から輝く、宝⽯のような存在だと訴え、過酷な環境にある子どもの存在に思いをはせて愛をつなげよう、と呼びかけています。

児童労働に従事する子どもの数は、ILOとUNICEFの推計(2020年時点)で、世界で約1億6000万人(世界の子どもの10人に1人)に上ります。児童労働の背景にはさまざまな要因がありますが、親などの周囲の大人がディーセント・ワーク(働きがいのある人間らしい仕事)に就けないこと、貧困、紛争、教育機会の不平等、気候変動などがその原因として考えられています。近年の新型コロナウイルス感染症拡大で児童労働者の数はさらに増えるとみられ、ILOでは児童手当など現金給付をはじめとする「社会的保護」の重要性を訴えています。