雇用政策

仕事を豊かに生む包摂的な回復を促進するために雇用政策・戦略に関するILOオンライン・データベースを新設

記者発表 | 2021/10/19
雇用政策ゲートウェーの解説(英語・3分2秒)

 新型コロナウイルス危機が世界中で労働市場に深刻な影響を与えており、政策の変更や新たな措置の導入につながっている中で、若者を対象に定めた戦略を含む、各国の雇用政策に関する比較情報を求める政府、労使団体からの要望の増大に応え、ILOはこの度、各国の雇用政策と若者の就労促進戦略に関する世界規模のデータベースを新設しました

 政府、社会的パートナーである労使団体、研究機関、実務家その他の開発関係者の利用に供することを目指して開発された「雇用政策ゲートウェー」は、現在存在する雇用促進に向けた各国の政策及び戦略を地域、国、テーマ別に検索することによって国際比較を行い、現在ある政策文書の調査研究・分析の助けになることが期待されます。日本の「働き方改革実行計画」や「ニッポン一億総活躍プラン」も収録されています。

 包摂的で仕事を豊かに生む新型コロナウイルス危機からの回復を促進するには、諸国は雇用に焦点を当てた大胆で革新的な政策課題を必要とします。この点で、性差に配慮した各国の雇用政策が重要な役割を演じる可能性があり、様々な国が新型コロナウイルス対応に重点を置くに当たり、そのような政策の適応または策定を図っています。

 スウェーデン国際開発協力庁とルクセンブルク開発協力庁の支援を受けて開発された雇用政策ゲートウェーは次の三つの相互に関連した部分で構成されています。

  1. 各国の雇用政策-世界各国で採用された国内雇用政策に関し、その設計、内容、実施、モニタリングなどの情報が入手できます。
  2. 若者就労戦略-「持続可能な開発のための2030アジェンダ」の枠内で「若者就労国家戦略ILO調査」に対して各国から提供された情報を基にした若者の就労に関する各国の戦略が入手できます。
  3. E-ライブラリー-ゲートウェーに収録されている政策文書を原語で入手できます。

 雇用政策ゲートウェーを開発したILO雇用政策局雇用・労働市場・若者部のスクチ・ダスグプタ部長は、過去20年にわたる雇用政策に関する加盟国との協働経験によって、ILOには各国の雇用政策と若者の就労戦略に関わる内容とプロセスに関する貴重な知識が蓄積されたことを挙げた上で、ゲートウェーについて「この政策と戦略の体系的な文書化、分析、優しい形式で得られることの確保に向けた努力の産物」と紹介しています。「ゲートウェーは更新を続け、新型コロナウイルス危機への政策対応を含み、状況の展開に応じ、新たな特集テーマや国を組み込みつつ、情報基盤の拡充を図っていきます」と、リー・サンギョンILO雇用政策局長は計画を語っています。


 以上はジュネーブ発英文記者発表の抄訳です。