暴力及びハラスメント条約

暴力及びハラスメント条約の批准を求めるILOのグローバル・キャンペーンに参加してみませんか

記者発表 | 2021/06/25
第190号条約批准・実施促進キャンペーン動画(英語・1分19秒)

 「2019年の暴力及びハラスメント条約(第190号)」が2021年6月25日に発効したことを記念してILOはその批准と実施を促進する世界的なキャンペーンを開始します。ポスター、ソーシャルメディア用の各種テンプレート、イラスト、ウェブ用バナー、バーチャル背景、アニメーション、パワーポイント・テンプレートなどの各種キャンペーン素材はどなたでもキャンペーン・ハブからダウンロードしてご利用になれます。

 キャンペーンでは、第190号条約の内容、取り上げられている事項、仕事の世界における暴力とハラスメントにどう対処しようとしているかを簡単な言葉で説明することを目指しています。政府、労使団体、市民社会、民間企業のみならず、政策策定者その他のパートナーにも手を差し伸べることを目指しています。メッセージを広げるために有名人の助けを借りる計画もあります。

 職場における暴力とハラスメントは様々な形態を取り、身体的、心理的、性的、経済的な損害をもたらします。条約採択後に発生したコロナ禍はこの問題にさらに光を当てることになり、新型コロナウイルスの世界的大流行が始まって以来、女性や脆弱な集団に対するものを中心に各国で仕事に関連した数多くの形態の暴力やハラスメントが報告されています。

 同時に採択された補足的な同名の勧告(第206号)と共に、第190号条約は暴力とハラスメントのない仕事の世界に対する一人ひとりの権利を認め、共通の行動の枠組みを示しています。性差に基づく暴力・ハラスメントを含み、仕事の世界における暴力とハラスメントについて初めて国際的に認められた定義を示しています。

 第190号条約は現在、ウルグアイ、フィジー、ナミビア、アルゼンチン、ソマリア、エクアドルの6カ国に批准されています(批准順)。


 以上はジュネーブ発英文記者発表の抄訳です。