開発協力

フィリピンのILOプロジェクト写真が外務省フォトコンテストで入賞

記者発表 | 2021/02/03
外務省フォトコンテストで入賞したフィリピンのILOプロジェクト写真 © Remar Pablo/ILO

 オンライン国際協力キャンペーン「EARTH CAMP 輪になって語ろう。地球の未来。」の枠内で実施された外務省主催の国際協力フォトコンテストにおいて、ILOと日本のパートナーシップの下、フィリピンで実施されているプロジェクトの写真が優秀作品3点の一つに選ばれました。

 2021年1月31日に開かれた表彰式には髙﨑真一ILO駐日代表が出席し、植野篤志外務省国際協力局長から表彰状を受け取りました。プロジェクトについて尋ねられた髙﨑代表は、地域住民自らが水道工事に携わるプロジェクトの手法が安全で信頼のおける水だけでなく、雇用の場や技術も地域住民に提供していることを紹介し、日本のODAが地域で活かされている実例であると強調しました。4年前までフィリピンで勤務されていた植野局長は、ミンダナオに和平と繁栄が定着するよう日本政府とILOが引き続き協力し続けることへの期待を述べました。

2021年1月31日に開かれた表彰式で植野篤志外務省国際協力局長から表彰状を受け取る髙﨑真一ILO駐日代表(右) © Ministry of Foreign Affairs, Japan

 この写真は日本の外務省の任意資金協力を得てILOが2019年よりフィリピンのバンサモロ・ムスリム・ミンダナオ自治地域(BARMM)内で実施している「ミンダナオにおける和平の確立のための水道設備管理能力向上計画」の枠内でプロジェクトの委託を受けたカメラマンのレマル・パブロ氏によって撮影されました。このプロジェクトは水道整備を通じて和平の確立を目指していますが、2020年11月9日に開かれた式典で、完成した水道設備がマギンダナオ州南ウピ市のコミュニティーと地元自治体に引き渡されました。これによって同州の100以上の世帯と1,600人の学童に安全な水を得る機会が開かれました。写真は新しく通った水道を利用して喜ぶ子どもたちの姿を写し取ったものです。

 プロジェクトは地元社会の全面的な協力を得て進められており、各地で現在進行中の水道工事も合わせると700人以上の地元住民に臨時雇用の機会が提供されています。今年さらに6カ所で工事が実施され、さらに多くの雇用が創出されることが期待されます。

 ILOフィリピン国別事務所のカリド・ハッサン所長は、受賞の報を受けて翌2月1日に発表したメッセージで、「この表彰は、ディーセント・ワーク(働きがいのある人間らしい仕事)の促進と、より脆弱な人々への安全な水の利用機会の提供という活動を続けるに当たり、もっと良く、もっと多くのことを行うよう鼓舞するものです。持続可能な解決策の実行、より良い仕事の未来の構築、ディーセント・ワークを通じた平和と開発への貢献において日本政府との関係がより強固になることを望みます」と述べて、日本政府に対する感謝の意を表明しました。

外務省フォトコンテストで最終選考に残ったモザンビークのILOプロジェクト写真 © David Marcos/ILO

 コンテストには他に、日本政府の支援を受けてモザンビークで実施されているILOの「道路アクセスと仕事」プロジェクトからも2点の応募があり、最終選考に残りました。ILOの写真は3点ともオンライン展示されています。優秀作品は今年度の「開発協力白書」にも掲載される予定です。

 EARTH CAMPとは、例年10月6日の「国際協力の日」を記念して開催されている「グローバルフェスタJAPAN」が新型コロナウイルス(COVID-19)対策の観点から中止となったため、代替として企画されたオンラインでの国際協力キャンペーンです。外務省、国際協力機構(JICA)及び特定非営利活動法人国際協力NGOセンター(JANIC)の三者共催で2020年10月6日から2021年3月31日まで開催されています。