人権・労働者の権利

抗議活動の中での労働者の権利と自由の尊重をILOがベラルーシの大統領に要請

記者発表 | 2020/09/09
ベラルーシにおける抗議活動 © Natallia Rak

 ベラルーシでは最近数週間、抗議活動が多発していますが、平和的な抗議行動に参加した6人の労働組合活動家が当局に身柄を拘束されたことから、ガイ・ライダーILO事務局長は、国際労働組合総連合(ITUC)の要請を受け、同国のアレクサンドル・ルカシェンコ大統領に宛てて、これらの人々に対する告訴を取り下げ、釈放するよう求めると同時に、抗議活動中の労働者の権利と自由の完全な尊重を確保し、人権侵害を防止するよう訴える書簡を送りました。

 ライダー事務局長は大統領に対し、「貴殿のあらゆる権限をもって、人権侵害の発生を防止し、労働者の権利と自由の完全な尊重を確保するよう強く求めざるを得ません」として、平和な抗議活動に従事する労働者に対する暴力、脅迫、圧力がない風土の確保は政府の責任事項であり、そのような何らかの申立については迅速な独立調査が求められる点に大統領の注意を喚起しました。さらに、「誰も平和なストライキや抗議活動を組織あるいはそれらに参加したとの単なる事実によって、自由を奪われたり、刑罰に処せられるべきではありません」として、ベラルーシから届く、労働者リーダーらの逮捕、身柄拘束、投獄、虐待の報告に強い懸念を示しました。

 ライダー事務局長はまた、ベラルーシにおける労働組合の権利と自由の重大な侵害の申立を受けて設けられたILOの審査委員会が2004年に提起した問題点に同国政府及び労使団体が取り組むことをILOが既に16年余りも手伝い続けてきたことに言及し、一定の進展はあったものの、委員会の勧告が完全に実施されたとは全く言えない状態にあることを指摘しました。


 以上はジュネーブ発英文記者発表の抄訳です。