2020年世界ユース技能デー

第1回ILO技能チャレンジ・イノベーション・コールの優勝者を発表

記者発表 | 2020/07/15

 2020年の技能ユース世界デー(7月15日)は「新型コロナウイルス(COVID-19)の時代以降における強靱な若者のための技能」をテーマとし、新型コロナウイルスの影響に鑑みて若者が経済危機に対応できる方法に焦点が当てられました。ILOは当日、国連教育科学文化機関(UNESCO)、ユース担当国連事務総長特使室、ポルトガル及びスリランカの国連常駐代表部と、新型コロナウイルスの世界的大流行の中で若者が直面している現状を点検し、危機の中で若者が示した強靱な耐性や革新性の好事例に光を当て、短期的な景気回復ニーズ及び改めて緊急性が示されている持続可能な開発への移行を技能開発が援助できる方法について考察するイベントを共催しました。

 ガイ・ライダーILO事務局長はこのイベントの中で、見習い実習に関する新刊書と技能ミスマッチ解消に向けた助成事業公募コンテストの優勝者を発表しました。2017年に出された政策関係者向けの第1巻を補足する『ILO toolkit for quality apprenticeships Volume 2: Guide for practitioners(質の高い見習い実習制度のためのILOツールキット第2巻:実務者向けガイド・英語)』は、世界中の好事例を豊富に収録し、企業の人事マネジャーや労働組合代表、技術・職業教育訓練機関の教員や指導員、特定地域や特定産業部門の調整支援サービス業の従事者などの実務者が見習い実習プログラムの設計、実施、モニタリングを行う助けになることを目指して作成されました。

 技能ミスマッチの問題に取り組む革新的なアイデアへの支援を目的として今年初めて実施された公募コンテスト「ILO技能チャレンジ・イノベーション・コール」の第1回目の優勝者として選ばれたのは、家事労働者の就業能力向上を目指して近代的な家事技能の専門研修を提供する事業を提案したジンバブエ家事労働者協会(DWAZ)の家事労働者センター事業です。センターには5万ドルの助成金に加え、6カ月間のイノベーション・ラボ参加資格を付与することによってプロジェクトの実施を手助けする技術支援やメンタリング指導も提供されます。

 DWAZは家事労働者の会員制ネットワークとして2017年に設立されたジンバブエの非政府組織(NGO)です。家事労働者の地位向上及びディーセント・ワーク(働きがいのある人間らしい仕事)の確保に向けて教育、訓練、広報提言、心理社会的サポートといったサービスを提供しています。家事労働者センター事業は、対面講座とオンライン講座の両方を通じて家事労働者の技能向上を図る訓練施設の設立を提案しています。

 コンテストには世界96カ国から技術・職業教育訓練機関や労働者団体、新設企業、NGO、研究機関、若者など幅広い層を代表する473件の応募がありました。最終審査に残った各地域2件計10件のプロジェクトには、技能開発におけるアイデアや経験の交流、イノベーションの刺激を目的として、イノベーター、政府、労使団体、技術・職業教育訓練機関、学者、開発実務者が世界中から参加しているILO技能イノベーター・ネットワークへの参加資格が与えられます。

 スリニバス・レディーILO技能・就業能力部長は、世界中から届いた多数の応募の中でも際立っていたDWAZの受賞を温かい言葉で祝福しました。


 以上はジュネーブ発英文記者発表の抄訳です。