漁業労働条約(第188号)

英国が漁業労働条約(第188号)を批准して漁業部門にディーセント・ワーク(働きがいのある人間らしい仕事)を確保する取り組みに参加

記者発表 | 2019/01/16
批准書を寄託する英国のヌスラト・ガニ運輸次官(中央)

 創立100周年を記念するものとして、ガイ・ライダーILO事務局長は加盟国に対し、2019年中にILO条約を最低1本批准することを呼びかけています。これに応える最初の国として英国が1月11日に「2007年の漁業労働条約(第188号)」を批准しました。

 第188号条約は、過去に採択された複数の漁業関連条約を更新・改正し、大規模漁獲活動から小規模水産事業者までを含み世界全体で3,800万人を超える捕獲漁業従事者のために柔軟で近代的な規制枠組みを提供しています。6,000隻以上の漁船、1万2,000人以上の漁業者が関与するという、欧州でも屈指の大規模漁業部門を抱える英国は、アンゴラ、アルゼンチン、ボスニア・ヘルツェゴビナ、コンゴ、エストニア、フランス、リトアニア、モロッコ、ナミビア、ノルウェー、セネガル、南アフリカに次ぐ13番目のこの条約の批准国となりました。

 ヌスラト・ガニ運輸次官は、ILO100周年を記念して真っ先に労働条件を高める公約を行ったことを誇りとするコメントを述べました。そして、英国が100年間にわたり、漁業者の権利促進・保護に向けてILOを支えてきたことに言及した上で、漁業は英国では依然として最も危険な産業の一つであり、したがって昨年、国会議員や産業界に対して、漁業者の海上における安全性を高める措置を奨励するよう働きかけたことを明かしつつ、それでもなお、やらなくてはならないことがまだ多く残っていることを指摘しました。

 批准を歓迎してガイ・ライダーILO事務局長は、政労使三者による密接な協議過程を経て達成された英国の批准について、「今年期待される複数のさらなる意義深い批准に向けた決然とした一歩」と評した上で、「通常危険な条件下で働いている多数の漁業者の十分な保護を確保するこの画期的な条約の、より幅広く、より良い実施に道を開くもの」と評価しました。


 以上はジュネーブ発英文記者発表の抄訳です。