会議開催のお知らせ

第107回ILO総会(ジュネーブ・2018年5月28日~6月8日)間もなく開幕

記者発表 | 2018/05/27
第107回ILO総会広報動画(英語)

 日本を含む187の加盟国から政府、使用者、労働者の代表4,000人以上が出席して開かれるILOの年次総会として、2018年5月28日から2週間の日程でジュネーブのパレ・デ・ナシオン(国連欧州本部)で第107回ILO総会が開催されます。

 5月28日午前11時から開かれる開会式では議長及び副議長の選出に続き、ガイ・ライダーILO事務局長、労使グループのスポークスパーソン、ILO理事会議長の演説が行われます。今年の事務局長報告は、創立100周年記念事業の一つである「働く女性イニシアチブ」に焦点を当て、「平等のための一押し」の副題の下、男女平等を阻む職場や社会の障害を取り上げ、平等への歩みを進めるために問題に取り組む方法を提案しています。

 5月30日午後1~2時半には同じく創立100周年記念事業の一つである「仕事の未来イニシアチブ」の下、2019年の100周年記念ILO総会に提出される独立報告書の作成を任務として、仕事の世界に関する掘り下げた議論を行っている「仕事の未来世界委員会」の活動に関する説明会が開かれます。

 6月1日午前には2016年のノーベル平和賞の受賞者でもあるコロンビアのフアン・マヌエル・サントス大統領による特別演説が行われます。

 児童労働反対世界デーの6月12日には今年の総会は終了しているため、約1週間前倒しした6月4日に世界デーのイベントが開かれます。今年のテーマである「安全で健康的な世代」のテーマの下、若年労働者の安全と健康の改善と児童労働を世界から根絶する必要性に光が当てられます。今年はまた、最悪の形態の児童労働の撤廃に向けたILO条約の制定を求めて世界各地からILO総会議場を目指した行進が行われたグローバルマーチから20年が経過した記念すべき年でもあるため、マーチを主導した2014年のノーベル平和賞受賞者カイラシュ・サティアルティ氏を迎え、20周年記念イベントや同氏を中心としたパネル討議などが行われます。

 6月7日に開かれる仕事の世界サミットは「平和と強靱性」をテーマとし、1)雇用創出とディーセント・ワーク(働きがいのある人間らしい仕事)が平和維持にとって重要な理由、2)女性と若年労働者を中心とする被災者のニーズに対処する上でのディーセント・ワークの貢献について最近の現場経験から得られた知見、3)雇用促進の介入活動が紛争防止、平和、強靱性の構築に最も大きく貢献し得る方法、4)平和を構築する持続可能な開発アジェンダに寄与し得る戦略的パートナーシップとILOの役割、の4点に焦点を当てた議論が展開される予定です。当日はアイルランドのマイケル・D・ヒギンズ大統領と中央アフリカ共和国のフォースタン・アーシャンジュ・トゥアデラ大統領による特別演説も行われます。

 今総会では、以下のような議題を討議する委員会が設けられます。

 委員会での審議が終わり次第、本会議への報告が行われます。本会議の模様はILO総会のウェブページからライブ動画及び録画動画でご覧になることもできます。委員会における取材については当該委員会役員による事前許可が必要です。取材をご希望の報道機関の方々は24時間前までにコミュニケーション・広報局(電子メール:newsroom@ilo.org)に英語で要望を示していただく必要があります。このほかの取材の詳細については4月25日の記者発表をご覧下さい。

 総会の議題、討議資料、スケジュールなど詳細については、第107回ILO総会のウェブサイトをご覧下さい。会期中の最新の動きは次のハッシュタグを用いて随時ソーシャルメディアを通じてお知らせします(英語#ILC2018、仏語#CITravail、西語#CITrabajo)。会期中には総会関連テーマに関し、インターネット経由で視聴し、直接質問もできるILOフェイスブック・ライブインタビュー「専門家に聞く」を毎日配信します。


 以上はジュネーブ発英文記者発表の抄訳です。