事業開始式典のお知らせ

ILOもResearch4Lifeに参加して途上国に法情報を無償・安価で提供

記者発表 | 2018/02/26

 手頃な料金で学術・専門情報を得られる機会を提供することによって高所得国と低・中所得国間の知識格差を縮小することを狙いとして2002年に誕生した、複数の国連機関と大学、200社以上の学術出版社で構成される官民パートナーシップの協力事業Research4LifeにILOも参加します。

 Research4Lifeには既に、世界保健機関(WHO)が運営する保健分野のHinari、国連食糧農業機関(FAO)が運営する農業分野のAGORA、国連環境計画(UNEP)が運営する環境分野のOARE、世界知的所有権機関(WIPO)が運営する開発・イノベーション(革新)分野のARDIの四つの情報提供プログラムが存在します。5番目のプログラムとして、ILOがオランダの学術出版社ブリル・ニーホフ社、学術パートナーとしてのコーネル・ロースクール図書館及びイェール・ロースクールのリリアン・ゴールドマン法律図書館、ILO国際研修センターと協力して運営する「グローバル法律情報オンライン・アクセス(GOALI)」プログラムは、世界115の低・中所得国に無償または低料金で学術雑誌や刊行物、データベースを通じて法律情報を入手する機会を提供します。

 2018年3月6日14時~14時45分にジュネーブのILO本部内図書館で開かれる事業開始式典では、デボラ・グリーンフィールドILO政策担当副事務局長をはじめ、創設パートナーらによるスピーチが行われます。式典はインターネット経由でライブ中継される予定です。
 GOALIは、国連の持続可能な開発目標、とりわけ、情報と司法へのアクセスを含む目標16の前進に寄与することが期待されます。


 以上はジュネーブ発英文記者発表の抄訳です。