仕事の未来

お知らせ:来週月曜にILOが仕事の未来世界委員会を設置

記者発表 | 2017/08/16

 ILOは社会正義を基礎とした世界の永続する平和を目指しています。新技術から気候変動の影響、生産形態や雇用形態の変化から人口構造の変化まで、仕事の世界を取り巻く環境は大きく変動しています。2019年の創立100周年に向けて、ガイ・ライダーILO事務局長は、このような変化をより良く理解して効果的に対応し、社会正義の使命の前進を図るために、2013年に「仕事の未来100周年記念イニシアチブ」と題する地球規模の事業を開始しました。

 この事業の下、事務局長は、1)仕事と社会、2)全ての人のための働きがいのある人間らしい仕事、3)作業組織・生産組織、4)仕事の統治の四つの切り口から、この問題を各国内で話し合ってもらい、得られた結果を元にハイレベルの識者で構成される世界委員会でさらに議論を深め、2019年に開かれる100周年記念ILO総会で討議資料となる独立した報告書を委員会にまとめてもらうという3段階の計画を立てました。来る8月21日に開かれる委員会発足式典において委員会の構成が発表になります。

 この仕事の未来世界委員会は、モーリシャスのアミーナ・ギュリブ・ファキム大統領とスウェーデンのステファン・ロヴェーン首相という2人の現職首脳が共同委員長を務め、世界各地の約20人の専門家で構成されます。職責による委員としてILO理事会役員と事務局長も参加します。委員会は仕事の世界に根源がある、現在見られるそして将来予想される様々な問題を取り上げ、急速に変容する仕事の世界が社会正義の価値に応えるためにはどのように組織されるべきかという根本的な問題に取り組む予定です。

 両委員長が出席して2017年8月21日(月)15時~15時半(日本時間同日22時~22時半)にジュネーブのILO本部で開かれる発足式典の模様はILOのホームページ及びフェイスブックを通じてライブ中継されます。直前の14時40分から式典会場の外でライダー事務局長及び両委員長による決意表明が行われます。

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 以上はジュネーブ発英文記者発表の抄訳です。