BRICS労働・雇用大臣会合におけるILO事務局長の演説:仕事の世界の世界的な課題に取り組む上でBRICS諸国は重要な役割を演じていると強調

記者発表 | 2017/07/27
第3回BRICS労働・雇用大臣会合(重慶市・2017年7月26~27日)で挨拶するガイ・ライダーILO事務局長

 2017年7月26~27日に重慶市で開かれているBRICS諸国(ブラジル、ロシア、インド、中国、南アフリカ)の第3回労働・雇用大臣会合で開会の辞を述べたガイ・ライダーILO事務局長は、世界人口の48%、世界の生産量の21%を占めるBRICS諸国の重みと経験は、「世界経済が直面している主な課題に取り組む上で不可欠」と説いて、好事例と経験の共有及び調整の重要性を強調しました。そして、BRICSと総称されるようになってから10年近くになるこの国家群は国際舞台及び政策策定の様々な分野で重要な行動主体としての地位を確立してきており、労働・雇用政策がその優先事項の一つとして今や定着したように見えることの高い重要性を強調し、この点で、BRICS諸国による社会・経済問題への取り組みに対するILOの支援を改めて表明しました。

 社会保障における協力促進や労働研究機関ネットワークの樹立に向けたBRICS5カ国の活動を賞賛したライダー事務局長はまた、社会的パートナーである労使の存在及びその果たしている役割を特に評価しました。さらに、重慶会合の議題が国連の「持続可能な開発のための2030アジェンダ」及びILOの「仕事の未来100周年記念イニシアチブ」という二つの重要な世界的なプロセスに大体において対応していることに触れた上で、イニシアチブが国内対話の第1段階から第2段階に入り、間もなくジュネーブで、2019年のILO100周年記念総会に向けた報告書の作成を任務とする「仕事の世界ハイレベル世界委員会」が発足することを報告しました。

 ライダー事務局長は、重慶会合とその最終宣言が9月に廈門市で開かれるBRICSサミットを前に「より明るい未来に向けたより力強いパートナーシップ」の実効的な強化に寄与することへの期待を述べた上で、「時に不確実性が混じる、この変化を定着させるような変容の時代においては特に、世界中の人々の基本的な願いは結局のところ、社会正義と繁栄と全ての人のディーセント・ワーク(働きがいのある人間らしい仕事)を伴うような、より良い仕事の未来を期待でき、それに寄与できること」と結びました。

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 以上は重慶市発英文記者発表の抄訳です。