第13回アフリカ地域会議

第13回ILOアフリカ地域会議(アディスアベバ・2015年11月30日~12月3日)間もなく開幕

記者発表 | 2015/11/26

 ILOはアジア太平洋、米州、アフリカ、欧州の四つの地域ごとに、域内加盟国の政労使代表が集まって地域特有の労働問題について話し合う地域会議を原則として毎年一つずつ順番に開催しています。2015年11月30日~12月3日の日程でエチオピアの首都アディスアベバで開催される第13回アフリカ地域会議には、エチオピアのムラトゥ・テショメ大統領をはじめアフリカのILO加盟国中49カ国から約500人の政労使代表、ガイ・ライダーILO事務局長なども出席し、「ディーセント・ワーク(働きがいのある人間らしい仕事)を通じたアフリカの包摂的かつ持続可能な開発」のテーマの下、事務局長報告を討議資料として、今年9月に採択された、2030年までに達成すべき持続可能な開発目標の文脈における地域の戦略的な前途について話し合う予定です。史上最高水準の失業問題、とりわけ若者に質の高い就労機会を確保するという緊急度の高い問題、基礎的な社会的保護の機会における不平等の拡大を背景に、アフリカの包摂的な成長と社会進歩のカギを握る政策提案を巡り、仕事の世界の関係者の議論が展開されると見られます。

 会期中には、「2015年以降のアフリカにおけるディーセント・ワーク:包摂的で持続可能な成長のための権利と社会対話」に関するハイレベル対話、「アフリカにおけるインフォーマルからフォーマル経済への移行:その前途」や「雇用と新技術:アフリカの若者にとっての機会」に関する特別討議、「ILOの多国籍企業及び社会政策に関する原則の三者宣言のアフリカにおける促進と適用」に関する特別会議、労働力移動アフリカ合同計画及びアフリカ地域の脆弱国に対するILOの関与に関する説明会も開かれます。また、ILOは今年から、現代の奴隷問題の撲滅に向けて、「1930年の強制労働条約の2014年の議定書」を2018年までに少なくとも50カ国に批准してもらうために一般の人々の支持と影響力を募る世界規模の批准・実行促進キャンペーン「50 for Freedom(自由のための50カ国)」を開始しましたが、地域会議はこのキャンペーンに対してアフリカ諸国の公式の署名を募る初の機会ともなります。

 会議の討議模様はILOアフリカ総局のツイッター及びフェイスブックのアカウントを通じて追うこともできます(ハッシュタグ#ILOAfrica2015をご利用下さい)。取材をご希望の報道機関の方々は専用の登録用紙を用いて事前登録する必要があります。

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 以上はILOアフリカ総局による次の2点のアディスアベバ発英文記者発表の抄訳です。