ILO新刊発表

世界の雇用と社会の見通しを示すILO新刊を5月19日に発表

報道審議会 | 2015/05/12

 ILOは新たな年次刊行物『World employment and social outlook(世界の雇用及び社会の見通し・英語)』の2015年版を来週発表します。

 今年1月に発表した『World employment and social outlook - Trends 2015(世界の雇用及び社会の見通し-動向編2015年版・英語)』は、雇用・失業を巡る最新の動きをまとめたものでしたが、「仕事の性質の変化」を副題に掲げる今回の報告書は就労形態と職場組織の変化に焦点を当て、それが企業、労働者、そしてより幅広く仕事の世界にどのような影響を与えているかを報告しています。社会的保護や労働分野の規制を通じて不平等の拡大を是正する方法に関する政策提案も含まれています。世界全体及び地域別の雇用者に関する最新の統計に加え、有期契約やパートタイム契約の労働者比率も示されています。さらに、国際的な下請け供給網(グローバル・サプライ・チェーン)の状況も取り上げ、関連する労働者数の統計などを掲載しています。

報告書の発表についてコメントするレイモン・トレスILO調査研究局長(英語)

 報告書をまとめたILO調査研究局のレイモン・トレス局長は、一つの会社に雇われてフルタイムの仕事をするという典型的な就労形態がますます減ってきている現状を指して、経済史上最も奥深い変化と呼んでいます。5月18日(月)午前9時半からジュネーブの国連欧州本部においてガイ・ライダーILO事務局長とトレス局長が出席して本書の記者発表会が開かれます。

 報告書及び関連広報資料は5月18日(月)GMT午後10時1分(日本時間翌19日午前7時1分)の報道解禁時間以降にILOのホームページで公表されます。

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 以上はジュネーブ発英文記者発表の抄訳です。