アフリカの女性

お知らせ-北京会議後の20年間にアフリカで達成された成果の点検において女性の雇用と社会的保護に光を当てるILO

報道審議会 | 2014/11/12

 1995年に北京で開かれた第4回世界女性会議で採択された行動綱領は、女性及び少女に対する差別の撤廃を保障し、地位向上を確保するために取り組む必要のある重要な懸念分野として12の分野を特定しました。会議から20年が経った来年3月に開かれる第59回国連婦人の地位委員会では、この綱領の実施における進展の点検が行われます。この準備会合として、国連アフリカ経済委員会とアフリカ連合(AU)委員会の共催で、来る11月17~19日にエチオピアの首都アディスアベバにおいて、男女平等と女性の権利の促進に関してアフリカ及び世界で達成された過去20年間の進展を振り返る会議が開かれます。この第9回アフリカ女性地域会議(北京+20)にILOからはアエネアス・チャピンガ・チュマ・アフリカ総局長を団長に、複数のジェンダー分野の専門家らで構成される代表団が参加し、女性の就労と社会的保護を促進する手段に光を当てる予定です。

 アフリカ諸国に加え、ILOやアフリカ開発銀行、ジェンダー平等と女性のエンパワーメントのための国連機関(UNWomen)といった戦略的に重要なパートナーである国際機関などが集うこの会議では、男女平等と女性のエンパワーメント、女性を中心とする若者のエンパワーメント、2015年以降の開発課題における女性、女性の人権、健康、HIV(エイズウイルス)/エイズなどの分野で見出された主な事項を記す北京+20の報告書の検討も行われます。会議は専門家部会に加えて、1995年に初めて誓約された男女平等と女性の権利に関する公約の世界的な達成状況を点検する来年の世界会議への参加に向けたアフリカ地域の十分な準備を確保することを目的として開かれる閣僚部会とで構成されています。また、2015年を「2063年に向けた政策課題の具体化のための女性のエンパワーメント及びアフリカ開発年」と定めるアフリカ連合が来年予定しているこのテーマに関するサミットに向けて戦略的に重要なメッセージをまとめることも目指しています。

 ILOのジェンダー専門家らは、閣僚部会における議論の助けとなり、会議が開発におけるジェンダー関連課題を促進する革新的な戦略を見いだせるよう、女性の起業家精神とエンパワーメントに係わる重要な課題と機会に焦点を当てて発表を行う予定です。来年開かれる世界会議に向けたアフリカの見解と立場を形成する助けになるよう、発表資料は後日、本ウェブサイト上に掲載されます。

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 以上はILOアフリカ総局によるアディスアベバ発英文記者発表の抄訳です。