アフリカの労働組合

アフリカ地域労働組合会議(ナイロビ・2014年2月12~14日):ディーセント・ワーク及び社会正義に向けたILOの課題を押し進めるアフリカの労働組合

記者発表 | 2014/02/24
アフリカの労働組合運動の改善に向けた望みを会議で語るマリア・エレナ・アンドレILO労働者活動局長
アフリカ地域労働組合会議模様写真

 ノルウェー政府の任意資金協力を受けて実施されている「社会正義のための労働組合」プロジェクトの一環として2月12~14日にケニアの首都ナイロビで開かれたアフリカ地域労働組合会議にアフリカ40カ国から参加した130人以上の組合代表は、ディーセント・ワーク(働きがいのある人間らしい仕事)をすべての人に達成することを目指すILOのディーセント・ワーク課題と社会正義の課題の促進に向けた動員が必要と声を揃えて訴えました。「グローバル開発課題、ディーセント・ワーク、社会正義:アフリカの労働組合運動にとっての課題」をテーマとする会議では、1)形成されつつあるグローバルな開発課題に関して労働組合指導者の意識を高め、2)組織を取り巻く環境に対する組合の対応を調べ、3)経済プロセスの中で社会正義と安定性を構築・達成するに当たっての労働組合にとっての中核的な原則と基本的な価値について議論し、4)アフリカ各国の労働組合中央組織間のネットワーキングと協力を奨励することを目指して話し合いが行われました。会議ではまた、アフリカの労働組合運動統一の重要性も強調されました。

 ギニア労働者全国総連合(CNTG)のラビアトゥ・ディアロ名誉会長は「社会対話はディーセント・ワークを達成し、主として労働者に影響する貧困、HIV(エイズウイルス)/エイズ、インフォーマル・セクターの削減におけるカギの一つ」として、すべての人のディーセント・ワークと社会正義の達成に向けて、それぞれの国で政労使の三者構成原則と社会対話を強化することを参加組合に訴えました。東アフリカ労働組合連盟(EATUC)のキャロライン・ムガラ事務局長もディーセント・ワーク課題は労働組合にとっての重要のメッセージであるとして、「私たち労働組合が何のために闘っているかをはっきりさせるもの」と語りました。

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 以上は労働者活動局によるナイロビ発英文記者発表の抄訳です。