バングラデシュの衣料産業

ラナプラザビル倒壊被害者への初の支払いをILO副事務局長歓迎:「当事者には良いニュースであるが、被害者すべてに焦点を当てるべき」

記者発表 | 2014/03/17

 昨年4月にバングラデシュで発生したラナプラザビル倒壊事故に関連し、アイルランドの衣料品小売店プライマークが、事故で死傷した同社の下請け業者ニュー・ウェイブ・ボトムス社の従業員及びその遺族に対する支払いを開始すると3月17日に発表したのを受けて、ジルベール・ウングボILO副事務局長(現地業務及びパートナーシップ担当)は、「ニュー・ウェイブ・ボトムス社の労働者とその家族にとってはこれはもちろん歓迎すべきニュース」と評価した上で、「ラナプラザの悲劇の他の被害者にも焦点を当てる必要がある」ことに注意を喚起するコメントを発表しました。

 プライマークの支払いはILOの業務災害給付条約(第121号)に基づき調整が図られている制度の下で行われます。同社はこれに加えてこの制度の下で設立されたラナプラザ・ドナー信託基金にも拠出することを発表し、他のバイヤーにも後に続くよう呼びかけています。ウングボ副事務局長も、3,000人と推定される残りの労働者または遺族に焦点を当てる必要があることに注意を喚起して他の小売業者にも寄付を呼びかけ、この悲劇の影響を受けたすべての労働者とその家族に適切な世話が提供されることの重要性を強調しました。

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 以上はジュネーブ発英文記者発表の抄訳です。