産業別会議

自動車産業の仕事の未来技術会合

 自動車産業は世界中で成長と発展、そして世界経済に多大に貢献しています。年間総売上高を国家経済と比較すると世界で6番目の大きさになります。日本も世界第3位の生産国です。この産業は資本集約的であり、革新的な取り組みを推進し、数百万人の生計を支える雇用の受け皿となっています。

 自動車の利用は同時に、大気汚染や温室効果ガス排出、自動車事故の主な原因となっており、産業が環境に与えている大きな負荷やサプライチェーン(供給網)の労働条件に関する懸念と合わせ、外部に対する負の影響を減じ、持続可能なディーセント・ワーク(働きがいのある人間らしい仕事)の前進を図るようますます圧力がかけられています。

 自動車産業は今日、岐路に立っており、その未来はますます不確実になってきています。世界貿易の緊張や貿易制限の登場は近い将来の産業の成長をさらに害する恐れがあり、設計や製造方法の改良につながる急速な技術発展、運転システム・デジタル化の進行、消費者の嗜好の変化、持続可能性や気候変動に対する懸念の増大、規制上の圧力や規制措置は自動車産業を下支えする仕組みや構造を変化させ続けています。技術進歩やグローバル化、人口構造の変化や気候変動といった変化の推進要素は近年、産業に大きな変容をもたらし、新たな課題と機会を生み出しています。

 このような背景の下で開かれるこの会議では、労使代表各8人と関心のある全ての政府代表が参加して2019年のILO総会で採択された「仕事の未来に向けたILO創設100周年記念宣言」に照らし合わせ、将来の活動に対する提案を含む結論の採択を目指し、自動車産業の技能、職業教育・訓練に対する将来的ニーズを巡る話し合いが行われます。

 討議のたたき台として準備された論点文書は3章構成を取り、第1章で産業構造や車両生産・売上高、国内総生産(GDP)や世界貿易、雇用への貢献といった自動車産業の現況を概観した上で、第2章で技術進歩、グローバル化、人口構造の変化、気候変動に焦点を当てて産業の変容を招くであろう大規模な趨勢と変化の推進要素について取り上げます。第3章では雇用、技能と生涯学習、社会的保護と労働条件、就労に関わる基本的な原則と権利、社会対話の各観点から持続可能なディーセント・ワークに向けた課題と機会を記しています。


詳しくは会議のウェブサイト(英語)へ---->
自動車産業の仕事の未来技術会合