ILO統治機構

第337回理事会

 年3回開かれる理事会の定期会合。政府側28人、労使各側14人の計56人の正理事と、政府側28人、労使各側19人の計66人の副理事で構成。議題は以下の分野別部会に分けて審議されます。

  • 結社の自由委員会報告や事務局長報告などの報告事項、憲章上の義務を含む国際労働機関及び事務局の機能に係わる事項、緊急の問題などを処理する制度機構部会
  • 雇用・社会的保護部門、多国籍企業部門、社会対話部門、開発協力部門の4分野から成る政策開発部会
  • 法務部門と国際労働基準・人権部門の2分野から成る法務・国際労働基準部会
  • 計画・財政・管理部門、監査・監督部門、人事部門の3分野から成る計画・財政・管理部会
  • 戦略的政策部門やグローバル化の社会的側面作業部会など、戦略的に重要な事項に関する話し合いの場として必要に応じて開催されるハイレベル部会(今期は開催されません)

 今会期では、◇今後の総会の議題、◇今年のILO総会で採択された暴力・ハラスメント条約(第190号)の幅広い批准と第190号条約及び付属する第206号勧告の効果的な実施に向けた包括的な戦略の立案を求める決議や、安全で健康的な労働条件をILOの労働基本原則・権利の枠組みに加えることやILO統治機構の構成・機能の民主化などを求めるILO創設100周年記念宣言付属決議などの今年の総会のフォローアップ、◇調査研究戦略、◇HIV(エイズウイルス)/エイズ対応、◇「多国籍企業及び社会政策に関する原則の三者宣言」の促進活動、◇今年開かれた部門別会議の報告書と来年の部門別活動提案、◇2020/21年度事業計画・予算、◇ILO行政審判所の定款改正、◇結社の自由委員会における審議に加え、グアテマラやベネズエラ、ミャンマーなどの条約適用に関する事項などが審議され、◇グローバル・サプライチェーン(世界的供給網)におけるディーセント・ワーク(働きがいのある人間らしい仕事)に関するILO行動計画の実施報告、◇カタール政府と合意した技術協力計画の進捗報告、◇2016年に開かれた第16回ILOアジア太平洋地域会議で採択されたバリ宣言の実施報告、◇アラブ被占領地における高度開発協力計画、◇タバコ産業におけるディーセント・ワークの欠如に取り組む総合戦略、◇ディーセント・ワーク国別計画及び戦略のハイレベル評価、◇基準見直し機構三者構成作業部会第5回会合などの各種会議報告書などが提出されます。


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第337回理事会の議題・討議資料