専門家会議:鉱業

露天掘り鉱山の安全衛生専門家会議

 鉱業従事者は世界の労働者人口の1%程度に過ぎないものの、死亡災害の約8%が鉱業で発生しています。各国の努力にかかわらず、鉱業従事者における死傷病者の多さは鉱業が最も危険な産業の一つであり続けている事実を示しています。国によってはしばしば公式の鉱業よりも従事者数が多い非公式の小規模鉱業は、国際労働基準や国内労働基準からかけ離れた不安定な就労形態で営まれていることが多く、小規模鉱山における災害発生率は通常、大規模鉱山の6~7倍に達しています。

 このような状況に応えるものとして、ILOは国際労働基準に加え、安全な作業の手引きとして用いられることを意図して地下鉱山と露天掘り鉱山の両方について実務規程を作成しています。

 オーストラリア、カナダ、チリなど、8カ国の政府及び労使各側8名の専門家に加え、関心のある全ての政府がオブザーバーとして参加できる標記の会議では、1991年に出された、現在ある露天掘り鉱山の安全衛生に向けた実務規程を改訂し、新たな規程を採択するための話し合いが行われます。

 1991年以降の技術変化を考慮に入れ、リスク評価のような新たな原則を盛り込んで事務局がまとめた新実務規程案は、現在の版を大幅に改訂し、供給業者や請負業者を含む関係者の一般的な義務から、労働安全衛生マネジメントシステム、非常事態対応計画、安全衛生委員会といった項目なども含み、振動、疲労、機械装置、爆薬、掘削、浚渫などの幅広い危険要素について、露天掘り鉱山において安全と健康を確保するための細かい手引きを示しています。付録として、危険有害物質や温熱、騒音、振動の職業性暴露限界に関する情報も盛り込まれています。


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露天掘り鉱山の安全衛生専門家会議