労働安全衛生予防文化

2015年労働安全衛生世界デー

 ILOは4月28日を労働安全衛生世界デーとして、労働災害及び職業病の予防の大切さに注意を喚起する日としています。しかし、今でもなお毎年世界全体で230万人を超える人々が業務上の災害や疾病によって命を落としています。犠牲者とその家族に対する悲惨な影響を計測することはできませんが、ILOは職場における安全と健康に投資しなかった場合の経済的コストは、毎年、世界の国内総生産(GDP)合計の約4%に達していると推計しています。2008年に開かれた第18回世界労働安全衛生会議の際に採択された「労働安全衛生ソウル宣言」は、安全で健康的な作業環境への権利は基本的人権と認められるべきと宣言し、職場における高いレベルの安全と健康の促進を社会全体の責任として、政府、使用者、労働者それぞれの役割を示しています。

 今年の世界デーは「労働安全衛生予防文化の構築に参加しよう」をテーマとし、インタラクティブな世界デー・ウェブサイト(英・仏・西語)を通じて、ILO、政府、使用者、労働者、労働安全衛生専門家、社会保障といった利害関係者の役割を豊富な資料で示しつつ、予防文化に至る道を提示しています。この行程では、予防文化を構築するためのツールキット、職場における労働安全衛生を改善する方法に関する資料、世界デーのポスターや発表資料などの世界デー・キャンペーン・キット、性差に配慮した労働安全衛生資料、予防文化教材、各国の労働安全衛生関連法制を収録したデータベースLEGOSHへのアクセス、国際社会保障協会(ISSA)の保有する予防関係動画、労働安全衛生ソウル宣言を見ることができます。

 世界デー当日、ガイ・ライダーILO事務局長は予防的労働安全衛生文化の構築を呼びかける声明を発表しました。ILO労働者活動局は、災害・疾病の予防から労働者の保護に向けた労働組合の役割を示した広報動画(英語)を作成しました。

下の画像をクリックして世界デーのインタラクティブ・ウェブサイト(英・仏・西語)を訪れ、各利害関係者の役割を調べ、安全文化の構築に向けた道のりをたどってみて下さい。
世界デー・ウェブサイトへのリンク画像
詳しくは世界デーのウェブサイト(英語)へ---->

参考情報(英語)