Alliance8.7 パスファインダー国の活動~知見と好事例の共有に向けた6ヵ国の取組み



2021年アクション・プレッジの一部をご紹介します。政府、国連機関、NGO、大学、団体、政労使パートナーなどが、子どもたちのためのグローバルな活動にどのように加わっているのか、短いストーリーで紹介していますので、ぜひご覧ください。

パスファインダー国とは

パスファインダー諸国は、SDGsのターゲット8.7の達成に向けて、さらに前進し、その取組みを加速しています。強制労働を根絶し、現代の奴隷制と人身取引に終止符を打ち、子どもの徴兵と児童兵士の使用を含む最悪の形態の児童労働の禁止と撤廃を確保し、2025年までにあらゆる形態の児童労働を終わらせるために、即時かつ効果的な措置をとることが求められています。

イニシアチブはどのように機能するのか

国家間で知見や好事例を共有することで、変化を加速することができます。パスファインダー国のイニシアチブには、世界から20以上の国が参加しています。これらの国は、ターゲット8.7の達成に向けてさらに前進し、児童労働、強制労働、人身取引、現代の奴隷制の撤廃に関する知見と教訓をまとめ、共有することを公約しています。それでは、各国のアクション・プレッジを紹介します。

コートジボワール


コートジボワールの雇用・社会保障省は、政府機関です。

2021アクション・プレッジでは、2つの地域で児童労働の巡回・監視制度を導入することを目標としています。この制度には、運用能力の構築、意識啓発、児童労働に関するデータベースと全国的なナレッジシステムの構築等が含まれます。

「このシステムは、児童労働の特徴や原因の理解の促進につながります。改善プログラムやプロジェクトにもより良く適応し、被害にあった子どもや、児童労働の危険にさらされている子どもたちへの援助やケアの提供につながります。」

同省は、年間を通じて、すべてのステークホルダーの人材や、活動の実施に必要なリソースを活用する予定です。

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チリ

チリの労働・社会保障省は、政府機関です。

2021アクション・プレッジでは、児童労働と移民、児童労働とジェンダー、若年雇用に関して優先的な行動を起こすことを目指しています。

「2021年に法律No. 21271が発効し、仕事の世界における子どもと若年者の保護に関する労働法が改正されます。この法律の規制により、危険有害とみなされる仕事が特定されます。若年労働者の保護に向かって前進するために重要なことです。」

チリは1年を通して、仕事の世界の様々なアクター、一般国民、公務員、その他関係組織を対象に活動します。

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グアテマラ

グアテマラの労働社会保障省は、政府機関です。

2021アクション・プレッジでは、「児童・年少者労働の防止と撲滅のための国家戦略」(2021-2025)の策定を目指しています。

「中央・地方レベルで新戦略を策定し、普及させていきます。」

年間を通じて、同省は活動の実施に必要なステークホルダーとリソースを活用します。   

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ガーナ

ガーナ雇用・労働関係省は政府機関です。

ガーナの2021アクション・プレッジは、児童労働撤廃のための国別行動計画(NAP)の評価を目標としています。

この評価により、NPA第2版の採択以降に行われたこと、良い教訓、効果的な戦略、注意点、課題、次期計画の策定において優先すべき戦略等を把握することができます。

同省は年間を通じて、専門家を配置し、ステークホルダーとの対話、ワークショップの開催を実施します。

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ホンジュラス

ホンジュラスの労働・社会保障省は、政府機関です。

ホンジュラスの2021アクション・プレッジは、主要なアクターと行動を通して、児童労働を防止し、若年労働者の保護を保証するツールの開発を目的としています。

「ターゲット8.7を達成するための努力を明確にするために、ホンジュラスの子どもと若者のためにこのツールを開発し、この分野の主要なアクターが実施する明確な行動を通じて、児童労働を防止し、若年労働者の保護を保証します。」

同省は年間を通じて、労働者、使用者、市民社会、国際社会とワークショップを開催し、今後数年間の戦略を策定する予定です。

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マダガスカル

マダガスカルの労働・雇用・公務員・労働法省は、政府機関です。

マダガスカルの2021アクション・プレッジは、マイカ(鉱物)の採掘における児童労働撲滅に向けた共同行動計画の実施開始を目指しています。マダガスカルでは、マイカの採掘は主に非公式な仕事であり、特に女性や若者、さらには子どもたちが働いています。

「2020年に採択された児童労働撤廃のための行動計画に続き、マダガスカル政府はマイカセクターの児童労働の問題について、必要な社会的ニーズや緊急事態に対応します。」

年間を通じて、同省は7つの重要分野を中心とした作業計画を実施します。児童労働の監視制度を強化するとともに、企業とコミュニティを結び、マイカセクターにおける児童労働の撲滅に向けて前進していきます。

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児童労働撤廃国際年のウェブサイト(英)オリジナル記事はこちら