事務局長

ガイ・ライダーILO事務局長

 ILOの事務局である国際労働事務局を率いる事務局長は5年ごとに理事会で選出されます。2012年10月1日に就任した英国出身のガイ・ライダー第10代事務局長は、ILOは、仕事、社会的保護、貧困との闘い、平等などといった今日の問題の中心に存在するものと考え、仕事の世界に関する国際的な意思決定の場においてILOが中心的な役割を果たすようさらなる努力をしています。経済危機のような世界規模の困難な状況、そして変革が進められている国々、とりわけ仕事の世界が脅かされている国々の政策課題に関してILOが役立てることを目標に、内部機構を改革し、専門能力の強化と政策分析力の向上を図っています。

 仕事がなくては、持続可能な経済成長はありません。経済が成長しなくては、雇用は創出されません。この単純な論理が緊縮政策を適用した欧州の政策策定者の方々には明白ではなかったようです。これは私たちが直面している経済停滞の唯一の要素であるだけでなく、まさにその真髄なのです。

ガイ・ライダー

事務局長の声明・メッセージ等

  1.  事務局長の日々の動きは、FacebookTwitterを通じて追うことができます。事務局長の英語ウェブページでは、事務局長が随時発表している声明や各地で行った講演、記者発表やニュース、出演したTV番組の動画、写真などを見ることができます。その一部について日本語抄訳を作成しました。

  2. © EricAudras/AltoPress/PhotoAlto 2017

    国際青少年デー

    ILO事務局長声明-若者の人間らしく働きがいのある仕事を通じた平和の構築

    2017年8月12日

     2017年の国際青少年デー(8月12日)は平和構築における若者の役割に光を当てています。国際デーに向けて発表した声明で、ガイ・ライダーILO事務局長は、今年の総会で採択された「平和と強靱性のための雇用とディーセント・ワーク勧告(第205号)」や「若者のための人間らしく働きがいのある仕事グローバル・イニシアチブ」などの手引きの存在を紹介しつつ、若者の人間らしく働きがいのある仕事の機会は紛争予防、再建・復旧、そして脆弱な状態に坑する力の構築に大きく寄与する可能性があると説いています。

  3. © J.C. Huayllapuma / CIFOR 2017

    世界の先住民の国際デー

    ILO事務局長声明-全ての人に、より良い仕事の未来を確保するためには、先住民女性の発言力とエンパワーメントがかつてないほど重要

    2017年8月9日

     「先住民族の権利に関する国連宣言」の採択10周年に当たる2017年の「世界の先住民の国際デー(8月9日)」に際して発表した声明で、ガイ・ライダーILO事務局長は、状況はいまだ許容可能と言うにはほど遠いと説き、先住民の中でも特に貧しく、二重の差別を受けている先住民女性の状況に注意を喚起し、先住民女性のエンパワーメントと発言力の促進に向けた公約を改めて表明しました。

  4. 協同組合の国際デー

    ILO事務局長声明-包摂的な経済及び包摂的な社会の構築を手助けする協同組合

    2017年7月1日

     「誰も置き去りにされないことを協同組合は確保する」という今年の協同組合の国際デーのテーマは、全ての人にディーセント・ワーク(働きがいのある人間らしい仕事)を実現することを目指すILOの目標が組み込まれた「持続可能な開発のための2030アジェンダ」の指導原則に根ざしています。ガイ・ライダーILO事務局長は、国際デーに際して発表した声明において、2030アジェンダ実施のための努力を結集し、誰も置き去りにされないことを確保するに当たり、協同組合の力を活用しようと呼びかけています。

  5. © A. Gonzalez Farran / UNAMID 2017

    児童労働反対世界デー

    ILO事務局長声明-紛争や災害における児童労働から子どもを守ろう

    2017年6月12日

     被災地や戦災地の子どもは特に弱い状態にあり、児童労働に陥るリスクも高くなっています。6月12日の児童労働反対世界デーに際して発表した声明で、ガイ・ライダーILO事務局長は、そのような子どもたちも置き去りにせずに活動を強めることを呼びかけています。

  6. © Asian Development Bank 2017

    世界環境デー

    ILO事務局長声明:グリーン化が当然にディーセントな未来を形成するわけではなく、そのように設計することが必要

    2017年6月5日

     6月5日は世界環境デーです。この日に開幕する第106回ILO総会に提出した事務局長報告でガイ・ライダーILO事務局長は、グリーン経済への公正な移行を成功させる方法に関する議論を提案しています。今年の世界デーに向けて発表した声明で、事務局長は、この日を政治的意思を行動に移す理由にしようではないかと呼びかけています。

  7. © Benson Kua 2017

    国際反ホモフォビア・トランスフォビア・バイフォビアの日

    ILO事務局長声明:全ての家族を支える職場方針を

    2017年5月17日

     2017年の国際反ホモフォビア・トランスフォビア・バイフォビアの日(5月17日)のテーマは、「愛は家族を作る」です。この日に合わせて発表した声明で、ガイ・ライダーILO事務局長は、「持続可能な開発のための2030アジェンダ」の精神に則り、LGBTIと総称される同性愛者、両性愛者、心と体の性が一致しないトランスジェンダーの人々、両性の特徴を持って生まれてきたインターセックスの人々を置き去りにすべきでないと説き、当人及び家族との連帯を訴えています。

  8. © Jesse A. Lora / NAVFAC

    労働安全衛生世界デー

    ILO事務局長声明:正確なデータは命を救う助けになる

    2017年4月28日

     ILOは毎年4月28日を労働安全衛生世界デーと定めて、労働災害や職業病に対する防止の重要性について意識の向上を図っています。国連の「持続可能な開発のための2030アジェンダ」には、貧困終焉、地球保護、全ての人の繁栄の確保に向けて、具体的な達成目標を伴う地球規模の行動計画が含まれています。アジェンダが掲げる17の持続可能な開発目標の実施と報告に係わる公約を遂行するには信頼のおけるデータの収集と活用に向けた能力が必要不可欠です。そこで、2017年の世界デーはデータに焦点を当て、労働安全衛生分野のデータの収集と利用の最適化を図る様々な手段を紹介しています。世界デーに際して発表した声明で、ガイ・ライダーILO事務局長は「正確なデータは命を救う助けになる」と説いて、良いデータの重要性に注意を喚起しています。

  9. 世界水の日

    ILO事務局長メッセージ動画-なぜ水を無駄にするのか

    2017年3月22日

     現在、国連水関連機関調整委員会(UN-Water)の議長を務めるガイ・ライダーILO事務局長は、2017年の世界水の日(3月22日)に発表したメッセージ動画で水を無駄にしないよう呼びかけました。

  10. © Stefan Magdalinski 2017

    世界社会正義の日

    ILO事務局長声明:社会正義に向けたディーセント・ワーク

    2017年2月20日

     2017年の世界社会正義の日(2月20日)に際して発表した声明で、ガイ・ライダーILO事務局長は、不平等の拡大がもたらした社会と経済の溝を埋める課題の大きさを強調し、「平和を求めなば、正義を培え」というILOの創設原則が100年近く経ってもなおも色あせていないことを訴えています。

  11. 世界経済フォーラム

    ILO事務局長ブログ投稿記事-全ての人のために機能するグローバル化に向けて:まだ間に合う、第一歩は賃金不平等の是正

    2017年1月20日

     2017年の世界経済フォーラム年次会合に向けたブログ投稿記事において、ガイ・ライダーILO事務局長は、世界各地で見られる過去数カ月の政治的動向を、希望を失った人々、グローバル化の恩恵を得ていないと感じている人々、労働者の反乱と見ると論じています。

  12. 国際障害者デー

    ILO事務局長声明-持続可能な開発目標の達成においては障害者の能力発揮を可能にする政策が決定的に重要

    2016年12月3日

     世界人口の15%あまりを占める障害者は世界最大の少数者集団です。その約8割が生産年齢人口であるものの、生産的な雇用とディーセント・ワーク(働きがいのある人間らしい仕事)への障害者の権利はしばしば否定されています。2016年の国際障害者デー(12月3日)に際して発表した声明で、ガイ・ライダーILO事務局長は、誰も置き去りにしないという私たちが望む未来の達成と貧困根絶には障害者を含む全ての人のディーセント・ワークの実現が決定的に重要であると強調し、すべての障害者の社会参画と完全かつ平等な権利の達成に向けた公約を改めて表明しました。

  13. 奴隷制度廃止国際デー

    ILO事務局長声明-誰もが奴隷制度の存在を認識し、それと戦うすべを知る必要がある

    2016年12月2日

     2016年の奴隷制度廃止国際デー(12月2日)に際して発表した声明で、ガイ・ライダーILO事務局長は強制労働から自由である権利は労働者の基本的な権利であり、人権であるにもかかわらず、世界全体で2,100万人の被害者がなおも存在する事実に注意を喚起して、力を合わせた取り組みを呼びかけています。

  14. © UNICEF Ethiopia 2016

    世界エイズ・デー

    ILO事務局長声明-HIVに対するライフサイクル・アプローチにおいてカギを握る就労

    2016年12月1日

     HIV(エイズウイルス)感染者数は世界全体で3,700万人と推定され、そのうち1,820万人に治療機会が開かれているものの、新規感染者数の減少は見られず、増えている地域もあります。2016年世界エイズ・デー(12月1日)に際して発表した声明で、ガイ・ライダーILO事務局長は「HIVに対するライフサイクル・アプローチ」を必要不可欠とし、任意のカウンセリングと検査を促進するVCT@WORKイニシアチブなどのILOの効果的な活動を紹介した上で、この取り組みにおける戦略的なステージとしての仕事の世界の役割強化を呼びかけています。

  15. © Alecska 2016

    女性に対する暴力撤廃の国際デー

    ILO事務局長声明-1人の女性に対する暴力は全体の平和にとっての脅威である 

    2016年11月25日

     2016年の「女性に対する暴力撤廃の国際デー(11月25日)」に際して発表した声明で、ガイ・ライダーILO事務局長は、「女性に対する暴力に終止符を打つことは、女性の基本的な権利を保障し、私たち皆を偏見、女性嫌悪、不平等の束縛から解き放つこと」と訴え、2018年のILO総会で仕事の世界における暴力に関する初の国際労働基準を巡る審議が開始されることを紹介した上で、「仕事の世界から暴力が根絶されるまでILOは活動を続ける」と説いています。

  16. 世界トイレデー

    ILO事務局長メッセージ動画-トイレは命を救い、生産性を上げ、経済を成長させる

    2016年11月19日

     「トイレと仕事」をテーマとする2016年の世界トイレデー(11月19日)に際して発表した動画メッセージで、ガイ・ライダーILO事務局長は、多くの人が当然のものと思っているものの、数百万人の人々がそれなしで暮らしているところの清潔なトイレを利用できる機会と生計改善・開発との関連性に光を当てています。

  17. © Tim Shields 2016

    貧困撲滅のための国際デー

    ILO事務局長声明-極度の貧困の真のコスト

    2016年10月17日

     「屈辱と排斥から参加へ:あらゆる形態の貧困に終止符を打とう」をテーマとする2016年の「貧困撲滅のための国際デー(10月17日)」に際して発表した声明で、ガイ・ライダーILO事務局長は、参加を増し、人々を貧困から抜け出させ、不平等を縮小し、経済成長を推進する最も効果的な方法は「すべての人にディーセント・ワーク(働きがいのある人間らしい仕事)の機会が開かれること」と説き、世界銀行と共に立ち上げた「普遍的社会的保護のためのグローバル・パートナーシップ」なども紹介した上で、すべての人への社会的保護を伴ったディーセント・ワークの機会が提供される未来の構築を呼びかけています。

  18. © Luciana Ianiri 2016

    世界教員の日

    ILO/ユネスコ/ユニセフ/UNDP/教育インターナショナル共同メッセージ-教員を評価してその地位を改善

    2016年10月5日

     1966年に「ILO/ユネスコ教員の地位勧告」が採択されてから今年で50年になります。この採択を記念するものとして制定された「世界教員の日(10月5日)」に際し、ガイ・ライダーILO事務局長は、ユネスコ、ユニセフ、UNDP、教育インターナショナルの4機関のトップと連名で共同メッセージを発表し、2030年までに普遍的初等教育を達成するには2,440万人の教員が新たに必要な事実に注意を喚起した上で、この50年間で教員の地位の向上においては相当の進歩が達成されたものの、なすべきことはまだ多く残るとして、教員の地位勧告が表す希望と基準に向けた公約を再確認しました。

  19. 国連南南協力デー

    ILO事務局長声明-持続可能な開発のためのディーセント・ワーク促進においてカギを握る役割を演じるのは南南協力

    2016年9月12日

     9月12日の「国連南南協力デー」に際して発表した声明で、ガイ・ライダーILO事務局長は、これからの開発課題に対処するには伝統的な援助の流れではもはや不十分として、途上国とのそして途上国間の新たなパートナーシップの構築を「持続可能な開発目標」の達成に向けた最善の方法の一つに数えました。

事務局長出演動画

  1.  ガイ・ライダーILO事務局長が出ている主な動画(主として英語)のリストです。完全なリストについては、ILO事務局長の英語ウェブページをご覧下さい。

  2. OECD2014年新世界フォーラム

    私たちの関心事の中心に完全雇用が位置するような未来の構築は私たち皆の責任と説くILO事務局長(英語)

    2014年10月7日

     政治、経済、企業のリーダーが率直かつ正直に基本的な問題を論じる弁論の場として2014年10月7~8日にパリの経済協力開発機構(OECD)本部で開かれた第6回OECD新世界フォーラムは、初日の討論テーマの一つとして、「仕事の未来」を取り上げました。パネリストの一人として議論に参加したガイ・ライダーILO事務局長は、失業者数が世界全体で約2億人に達し、今後10数年間は労働力人口の増加に対応するだけでも毎年4,200万人分の雇用を新規に創出する必要があるといった仕事の量の問題から、フルタイムの会社員が急速に減少し、個人事業主としてインフォーマルな就労形態にある労働者が相当多数を占めているなどといった質の問題、業務外注をますます進めている企業の風潮など、雇用関係から一般的な労務サービス提供の商業契約関係へと変わりつつある仕事の世界を取り巻く現状を報告し、科学技術や気候変動、グローバル化といった事項を注視してこの変化に対応していく必要性を論じました。