世界教員の日

新型コロナウイルスからの回復において決定的に重要な教員の役割

 2021年の世界教員の日(10月5日)に際して発表した動画メッセージで、ガイ・ライダーILO事務局長は、新型コロナウイルスからの回復において教育を元の軌道に戻し、仕事の未来に必要な技能を教える上で教員が演じる決定的に重要な役割に注意を喚起し、そのためには公平なワクチン接種機会を含む安全で人間らしく働きがいのある教員の労働条件が求められると説いています。

声明 | 2021/10/05
2021年10月5日発表・2分6秒

 コロナ禍からの立て直しにおいて、教員は教育を元の軌道に戻すだけでなく、私たちの社会が公正かつ持続可能で強靱な未来を形成するために必要な技能を教える上でも決定的に重要な役割を演じることでしょう。そのためには、教員の安全で安定した労働条件、個人用保護具や訓練、検査、心理社会的支援の利用機会、より安全で管理可能な作業量、適切な社会的保護が求められます。教員の保護とはまた、世界中全ての場所でワクチン接種の公平な機会が得られることも意味します。真に世界中でワクチン接種の機会が確保されて初めて、世界は本当の意味でコロナ禍を抑制し、学校を再開することができるでしょう。

 教員に新しい学習技術に関する研修と支援を与える必要がありますが、こういった科学技術への機会もまた公平でなくてはなりません。そうでなくては、学習における分断がさらに深まる危険があります。科学技術を教育に展開する方法も批判的に考える必要があります。これは全ての問題を解決する魔法の銃弾ではないのです。

 教員を始めとする教育部門の労働者にはまた、その決定的に重要な役割を適正に反映した労働条件と賃金も必要です。

 新型コロナウイルスへの対応措置が、教員団体も含み、社会的パートナーである労使団体との協議なしに講じられている場合がありますが、このような間違いを繰り返してはなりません。教員の団結し、声を聞いてもらう自由、教育制度の再構築に従事する自由を守る必要があります。さらに、教員の自律性、社会と交わり、現下の問題に関与する自由を守らなくてはなりません。

 教員は平和、道理、敬意を伴う対話と事実を基礎とした世界を維持しています。私たちはこれを基盤としない限り、全ての人に利益がもたらされる世界の真の再建を果たせないのです。